南薩ナンパ事情の民俗学的考察

京都にいた頃、大阪女の友人が血相変えて聞いてきたことがある。「春ちゃん!これほんま?!」それは、ちょっと見お堅い論文のようであったが、中身はとんでもなかった。つまり、一昔前の我が鹿児島南薩地方の恋愛事情を、(明治のことだ)民俗学的に論文にしたものであった。いわく、この地方では婚前のセックスも、婚後のセックスもぜーんぜんタブーではなかったのである。鹿児島のご多分に漏れず当時の南薩地方は農村もいいところであったが、年に何回か祭りの時に「歌垣」という催しがあり、はないちもんめのごとく男列と女列に別れ、その双方から代わる代わる歌い手がでて歌い、お互いその歌が気に入ったら、その場で暗がりに消えて、何でもいいことをしてよろしかったのである。その場では、相手の身分も年も亭主持ちだろうが女房持ちだろうがいっさい問わないという、暗黙の了解があったんだそうな。どうよ。「ほんまなんか?これ?春ちゃんやったことあるんか?ええなあー。」と言われてもねえ。それ百年以上も前の話で・・・・もごもご。その時思いましたよ。私らは昔の農村を誤解している。農村って真っ黒になって、なーんも楽しいことなくて、制限ばっかりで、お堅い道徳に縛られて・・・・って。冗談じゃない、この論文が本当なら、少なくとも「ナンパ」ってことに関しちゃ、百年前の方が豊かじゃんよ。今の鹿児島でナンパできるとこって?天文館?それともコンビニの前?ラブホテルすら、わけわからん反対するおやじやおばさんうじゃうじゃいるのに。当時はその、おやじや、おばさんも当然のようにその「歌垣」に参加権があるわけよ。
そりゃうるさいことはいわんわなあ。椿屋敷農園の「農園は健康的とかエコロジックとかいう以前に、エロティックである。」と言う主張はここからもきております。Nec_0015

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