![]()
鹿児島ではあくまで「ゴーヤ-」ではなく「ニガウリ」である。たいへんなメジャー野菜になってしまったが、十年前、大阪のお知りあいに分けて差し上げたところ、「これ何?」と気味悪がられた。(ちょっとショックだった)。もっとも鹿児島育ちの人間なら、子供のころ「体にいいんだから」と、この野菜を食べさせられて、その苦さ、えぐみに、「こげなまずかもんを、もう一生くわんど!」と心に誓った覚えがあるはず。ところがあーら不思議、大人になってビールを飲んだり焼酎を飲んだり、美容に興味が出てきたりすると、夏は「ニガウリ、ニガウリをくおごたる!」と探し回るようになるのである。子供の舌と大人の舌でこれほど評価の分かれる野菜はないであろう。ピーマン以上。この味がわからねば「お子様」と言われても仕方がない。