すごくシブい花です。ちょっと他にないような暗紅色。青の色素が混じっているようです。葉の色にも暗紫色が混じっています。松笠形の抱え咲き、重ねの薄い八重、光沢弁で小~中輪。花期は4~5月。樹形は横張り性で伸びが遅い。
この、現代的なシンプルさと渋さを兼ね備えたデザインの花が、1829年の「草木錦葉集」には載っている、ってところが江戸の侮れないところです。センスがいいよなあ。「ブラック・プリンス(黒皇子)」とかいう英名まで持っているのです。そりゃあ、当時のヨオロッパにしてみりゃあ、このセンスは驚きだったろうよ。なんせ帝国主義花盛り、建物も家具も織物も陶器も庭も植物もありとあらゆるものがゴテゴテのコテコテばかり。お茶漬けと漬物センスのあっさり味が欲しくなって当たり前。
「ブラック・プリンス」か。いいねえ。