うおっと!これがでてきました。「AKIRA」(全6巻・大友克洋著・講談社)でございます。
なんと初版1984年。うっそおーーー!!そんな昔になるのか!光陰矢のごとし。でも、今読んでもまったく時代とか古さを感じさせない。もう、なにもかも超越しちゃってます。
「マンガ界の流れを変えた」といわれる大傑作。誰かが「こういうシーンはこう描けばいいのか!とこれを見ればわかる」と言ってましたが、本当にそのとおり。マンガにおけるありとあらゆる新しい表現に満ち満ちていて、脳天を殴られるようなショックを受けました。もう20年以上前になるわけですが、今のマンガ(特に男性誌)は大なり小なり確実にこの絵の影響を受けています。
これがでたあとは雨後の筍のように「ハルマゲドンもの」が流行りました。細い丸ペンで集中線だらけの絵で。恥ずかしながらわたくしも真似てみたりしましたが、本家本元みたいな使い方はできないの。今見ても斬新。
「AKIRA」の前に「気分はもう戦争」や「童夢」なんかもあったんだけれどちょっと色気が足りなかったかな?という絵が、「AKIRA」で水気がでてきてそれが人気に拍車をかけたのではないでしょうか?
話もよかったよなあ。特にそれまでの大友作品だと主人公に感情移入しづらかったんだけれど、金田がすごくよかった。初めて大友作品の主人公をカッコいいと思いました(そういや金田って最後まで「金田」で、下の名前が出てこなかったんだよな。それも一種独特の乾いたタッチの大友マンガにはふさわしいかも)。と、こう言うと必ず「違う。主人公は鉄雄だ!」と異を唱える向きがあるんだよね。ええええ~~~?そうかあ?
「健康優良不良少年」金田がいてはじめて回る話だと思うけどなあ。あくまで己の肉体と知恵と培った人間関係で状況を打開していく。いいよ~金田。鉄雄には自分本人の意思なんかまるでなくてさ。「凡人が本人の意思とは無関係に強大な力を背負わされた悲劇」でかわいそうだなあ、とは思ったけどさ。
あと、大佐が好きだな。大佐とおばさん、まだまだいけるんだからくっついちゃえよ、と今でも思います。バイク改造の達人クラウンのボスも好き。ああ、やっぱりあたし技術屋に弱い。