遠藤淑子

091208 1970年代後半から1990年代前半にかけて、「LaLa」と「花とゆめ」に夢中でした。白泉社ですね。

その中にわたくしが勝手に「北海道アマゾネス軍団」と呼んでいた流れがありました。

山岸涼子(「日出る処の天子」は衝撃でした。あれで人生観変わった)、三原順(夭折の天才。「はみだしっ子」「Sons」今読んでもすごい)、佐々木倫子(今でも活躍。「動物のお医者さん」で一世を風靡)、桑田乃利子(「だめっこどうぶつ」がアニメ化されたのには驚いた)、そしてこの遠藤淑子。みんな北海道出身の少女マンガ家です。

なんかねえ、スケールが違うのよ。みんな。ほとんど日本を舞台に描いてるのに、なにげなく描く風景とかがさ。本州とか九州とか出身のマンガ家の描く風景と違うの。大陸的というか。雪とか吹雪とか普通に出てくるし「満州か?」と言いたくなるような。

山岸、三原、佐々木は絵がうまいけれど、桑田、遠藤は絵が下手です。(失礼)。にもかかわらず絵の巧拙なんか吹っ飛ばすような、大陸的なおおらかさがありました。遠藤は自分でも書いてたけど「爆発と説教」がよくでてきました。「ううううん」と唸らされるような、うまくて鋭いキメ台詞を言わせるのが上手。

あまり長い作品はなく、「大ヒット!!」ってのもないけれどしみじみ心に残る話を、淡々と描き続けてましたね。絵が派手でないので、お話もどこか派手さに欠けてたけれど。

たとえば、この「へヴン」「へヴン2」。これ「核戦争後の世界。放射線の後遺症で人々は短命。文明も退化。でも国家間の覇権争いは相変わらずで軍隊は存在。主人公は元軍人で、戦争前に開発された超絶精巧人殺しロボットとつきあいあります。」っていう舞台設定なんだよ。これってさ、樹なつみの「OZ」と基本設定ほとんど一緒でしょ?「OZ」は関西人樹らしくむちゃくちゃ派手に「恋あり、三角関係あり、オカマ言葉のサディストロボットが出てきて、果てはロボットと心中沙汰あり」と演出されてましたけど。

設定一緒で、この地味さ。地味だけどねえ・・・・・・好きなんだよねえ。

こういうマンガを商業誌で連載できたっていうあの時代、やっぱり余裕があったんだよなあ。

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