去年の秋に孵った若い雌鶏の中で、一番変な顔をした通称「オタフク」がしばらく顔を見せないので心配しておったのですよ。
オタフクは頬に羽毛がホコホコと生えていてお多福に見える上に羽の模様も独特。きかん気も強いのですが四月には同じ腹のどの雌鶏よりも早くマスタードグリーンの藪の陰で抱卵をはじめてました。残念ながらそのときには夜中にイタチか何かが侵入して卵を盗られてしまったのです。
「たぶんどこかでまた抱卵をはじめたんだろうな」とは思っていたのですが、へたな場所だとまた卵泥棒に狙われます。「大丈夫かな~」と。
杞憂でした。朝、鶏たちにご飯をあげるときにヤギ小屋のほうから「あー―――!!ごはんだわごはんだわ!たいへん早く食べなくちゃ!」てな感じで彼女が飛び出してくるのを目撃してしまいました。
なるほど!
腹がくちくなった彼女が、そそくさと帰っていくのをそっとつけてみました。
ヤギ小屋の隣にトタン板を何枚か立てかけているのですが、その板の陰にうずくまっています。おそらくそのおなかの下には卵が抱かれているのでしょう。そのそばにはヤギの糞が溜めてあるので、そのヤギ堆肥を引っかいたら虫も食べ放題のベストポジションです。
うまい場所を見つけるもんだなあ。
今度はうまいこと雛が孵りますように。