機動警察パトレイバー

1129 「機動警察パトレイバー」(全22巻・ゆうきまさみ著・小学館)です。

うわあ、1巻初版は1988年だよ。もう20年近くも前になるのか・・・・・・。当時とにかく人気がありました。少年サンデー派のわたくしとしてはうれしかったな。巨匠押井守氏の監督でアニメ化もされましたね。

とにかく脇役がよかった!!正直言って主人公の野明も遊馬もあまり好きではありませんでした。なんといっても内海でしょう。そして特車2課の昼行灯後藤隊長。この二人は頭の切れ具合といい、内海が単純な悪役ではなく、後藤が単純な正義の味方ではない、という点で対をなしています。それぞれに善でもあり悪でもある要素を持っていて、それが警察とシャフトという二つの組織を二重構造にし、物語に深みと広がりを与えていました。

そして特車2課の面々。進士、大田、山崎。整備班長榊さん。整備班がわらわらと大人数なのがリアルで納得したなあ。こういうロボットものでいつも「乗って戦う連中だけで、整備するやつはおらんのかよ。ねじ一本でもこの手のメカは調整がたいへんだろうが」と不満に思っていたので、「そうだよそうだよこれぐらいの人数はいるぞ」と。整備班それでもいつも徹夜仕事でしたね。

総じてエンジニアびいきのマンガでした。元来エンジニアびいきのわたくしの心の琴線に触れましたよ。みんな誇りを持って自分とこのメカを作ってたな。篠原重工は篠原なりに、シャフトはシャフトなりのメカデザインの特色が描き分けられていて(本社ビルまでそれぞれの特色が出ていて笑ってしまった)、そういう芸の細かさがたまらんよかった。

冷徹だけど内海には頭が上がらない切れ長の目の黒崎くん。地味な顔で有能な松井刑事。それぞれの顔がいかにもそれぞれの性格を反映してて、うううん、こういう秀逸なデザインに弱いんだよねあたし。

デザインといってもみんな着ている服はダサかったけど(笑)。

今読むと「携帯がここまで発達するって、ほんのこの間まで想像もつかなかったよな」とか、「結局レイバー型の機械の発達はなかったな」」とか、このマンガで予想された未来とは違ってしまったけれど、それでもキャラの力(特に脇役)で読ませてくれます。やっぱりとてもおもしろい。

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