鶏学校

Nec_0027 今日も今日とて一丁前の鶏となるべくオタフクかあさんのスパルタ教育が24時間体制で行われております。

地面の引っかきかた、砂浴びの仕方、虫の採りかた、食べていい餌悪い餌・・・・・・・・

2年前にはオタフク、あんたもかあさん鶏の羽から顔をのぞかせてピーピー鳴いてたのにねえ。たいしたもんだ。

だいたいかあさん鶏にちゃんと抱卵してもらった鶏でないと、卵からして抱きません。すでに卵の段階から教育は始まってるの。

かあさん鶏は抱卵しながら優しく「ククク、クククク」と話しかけてます。その姿人間の胎教と同じ。これ、ほんとだよ。たぶんこのとき「かあさん鶏の声」を仕込んでるんじゃないかなあ。「孵ってからはじめて見るものを母鳥と思い込む=インプリンティング(刷り込み)」が有名だけれど、視覚だけじゃなくて聴覚教育もかなり重要らしいです。

オタフクはうちの庭で半野生の生活をしてて、その分ヘビやらタヌキやら猫やらに狙われる可能性が高いんだけれど(ここ半月ばかりのエントリー参照。モモとわたくしが血みどろでパトロール)、教育が上手で雛を失うことが少ないです。

たとえば今日の明け方もなにかが来たらしくて、オタフクが一声「ケーーーッ!」と叫んで勝手口方面に逃げてきました。身一つです。「あんた雛はどうしたのよ?」

おりしも雨。まだ体温維持機能のない雛の体力が心配でたいへん気を揉んだのですが、空がほんのり明るくなった頃合を見計らってオタフクが「クックックックック」と呼びながらそこらを走り回り始めました。するとあちこちの草陰から「ピーピーピー」と声がして、それぞれの隠れ家から雛が飛び出してきました。まだ孵化後10日しか経ってないのに、どの雛もまったく気配を殺していたので鳴き声を聞くまでわかりませんでした。つまりオタフクかあさんの「ケーーーッ!」の叫び声で危険を察してそこら中に散らばって隠れてうずくまり、雨の中、声も立てずに耐えて待ち、「クックックックック」の声で安全と判断して声を出してかあさん鶏を呼んで走り寄る。そういうルールらしいです。

まったくたいしたもんです。命がけとはいえよくここまで仕込んだもんだ。雛はそれぞれびしょびしょで震えていましたが、かあさん鶏の羽の中に飛び込んで暖めてもらうの。かあさん鶏の羽の中は暖かくて乾いていて安全(またこれがうまいこと雛を抱え込めるようにできてるんだわ。自然の設計って凄いなあ)。

こうやって手塩にかけて育てられた雛が育つと、卵を抱いてちゃんと子育てする鶏に育つんですね。孵卵器育ちの鶏にはこれができないの。かなり複雑な様式と作法とルールを母鶏から娘鶏に伝えてるみたいなので、無理からぬことであるよのう、と納得。

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