みんな同じに見える仔ヤギたちにもそれぞれ個性があって、おとなしい子、暴れん坊な子、慎重な子、野放図な子、まあ、いろいろです。
毎年、柵にしている15cm格子のワイヤーメッシュをくぐって脱走する子ってのが出るんです。ある程度大きくなったらくぐれなくなるので、ほおっておくんですが。
今年くぐる子はオジョウから産まれた三つ子のうちの角雌なんですが、結構大きくなってもくぐって出てくるので「大丈夫かよ、おい。お腹がつっかえないか?」と心配していたところでした。
案の定。「ンめええええええ!!」と仔ヤギの悲鳴が轟きわたります。
駆けつけてみると、柵のお外にでてたらふくおいしいものを食べた彼女の腹は、柵の内にいたときとはまったくサイズが違ってしまっていたのです。なにせ今の時期の仔ヤギは音が聞こえるんじゃないかというぐらいすごい勢いで成長します。頭と前脚、胸まではくぐれたものの、下腹がどうにもこうにもつかっえてしまって動きません。しかも本人かなり無理して突っ込んでいるので、戻ることもできなくなっています。
ワイヤが食い込んで、かなり痛く苦しいらしく悲鳴を上げ続けてます。
「ああ、もう!!しょうがないなあ!」
ペンチを持ってきて、つっかえてる箇所のワイヤを、30分ぐらいかけて、うんうん言いながら切りました。なんせΦ6mmなのでかなり丈夫なのです。切り終わった後には手が痺れて握力が全くなくなってしまいましたよ。
「もう二度とくぐりなけなさんなよ!!もう助けんからな!!」
言い聞かせましたがわかっているのやら・・・・・・