椿屋敷のお客様

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2006年9月 2日 (土)

ノブドウの実

Nec_0045_6ノブドウの実に色がついています。あいかわらず派手な色合いの実です。

まだまだ最高気温が33℃以上だというのに、今朝は秋の実や花がそこかしこに姿を見せて いるのに気がつきました。夏は終わろうとしているのであるなあ(詠嘆)。

夏の間に恐怖を覚えるほどに生い茂った藪も、表情が変わってきました。だいたい遠目に見ている分には「藪は藪」でなんの変化もないように見えるものですが、その中では植物同士の過酷な生存競争が繰り広げられているのです。

季節の移り変わりで植生が変わっていくのはもちろん、ちょっとした条件の変化、その年の気温とか降水量とか日照時間とか、あと藪はらいがあったとか、動物(うちならヤギだ)に食われたとか、木が切り倒されたとか、虫が発生したとか、そういうものでどの植物が支配的になるかが決まります。今年の春はやたらめったらアケビが栄え、秋はこれまたやたらめったらノブドウがほこっています。どちらも去年はそれほど支配的ではなかった蔓草です。しかし、今年が支配的だからといって来年も同様かどうかはわかりません。

「栄枯盛衰は世の習い」とは、よく言ったものです。四季と植物に恵まれた日本だからこそ生まれた言葉でありましょう。世界でも珍しいぐらい復元力のある緑をご先祖様から受け継いでいるのであるからして、まだ間に合う今のうちに気合を入れて、里山、照葉樹林を復活させる。はなはだ遅々とした歩みではありますが、とにかくやらんことにはいたし方ないので。やらねばならん。

秋はまた忙しいぞー。

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コメント

ぶどうの名を持つのに食べられない・・・ま~っ 色を見ては食べる気にはなりませんが、・・・薬用にはなりますね。

ためしに口に入れてみたら、むちゃくちゃ渋かった。これの茎から採った水が目薬になるんですよね~。

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