椿屋敷のお客様

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2011年3月

2011年3月29日 (火)

非都民

Dvc00122 わたしは東京都民ではありません。日本の南西の端、鹿児島の住民です。

そこから見て思うこと。

なんですか?東京都民1000万はみんなして「チキンレース」でもやっているんですか?「逃げたら非国民ならぬ非都民。だから村八分。帰ってきても仲間に入れない。」と暗黙の了解しあってるとか。「誰かがヤマトでイスカンダルから(放射能除去装置)コスモクリーナーの設計図を持って帰ってきてくれる。」と思ってるとか。

政府や国営放送や御用学者が「大丈夫、大丈夫、冷静に、冷静に」と上から目線で言い続けるのはわかるけど(彼らは既得権が命だろうから)、普通の都民の皆さんが「人を不安にさせるような言動をするな。」「人心を乱すな」的なことをおっしゃって、目や耳を閉ざすような真似をなさっているのは理解できません。こういうことを言えばそういう方々が「お前は非都民だ!!」的な攻撃をなさいますが、え~え、そうです。わたしは都民ではありません。

(福島第一原発の基本についてはここがわかりやすいと思いますがhttp://www.youtube.com/watch?v=etcASxPNzeU今朝でまだ16万ぐらいしか閲覧がないのが不思議。)

とうとう福島第一原発の敷地内からプルトニウムが検出されました。3号機がプルサーマルやってたのは某国営放送は絶対口にしませんでしたが、現にプルトニウムがでてきちゃあね。この期に及んで「普通の土壌に含まれている程度だ」みたいな事言ってますが、まだ言うか?

(もう「うちは日本の端だから」とか言っていられなくなってきそう。狭い日本の全土が汚染されかねない。)

現場で命がけの作業をしておられる方々には言葉の表しようもない感謝。でも、そんな神風特攻隊的なミッションだけではどうしようもなくなってきている。

「チェルノブイリとは違う」と、いいわけじみた戯言を言ってないで一刻も早く彼の地と同じく石棺の準備をしておくべきだ。冷却が終わってから即被せることができるように。

とっくに用意してる?・・・・・・・・あ、これは失礼いたしました。

鹿児島のいちき串木野市が「川内原発増設反対」の決議をあげたけど、そうだ、そうだ!!

某都知事と違い、鹿児島県知事の伊藤祐一郎氏はクールでクレバーな現実主義者だと思う。鹿児島県の借金をゼロにした手際も口蹄疫侵入を防いだ手際も見事だった。だから、この事態が何を意味するか理解してらっしゃるだろうし、今までの原発推進路線を捨てることを躊躇しない人だと思う。

鹿児島から原発を無くしてください。お願いします、伊藤知事。

2011年3月26日 (土)

お前ら正気か?

2_2  わたしは戦争を知らない。

だから歴史で習う「大本営発表」とか、「うそだろーーー?一国の政府が、メディアが、そんなばかげた大嘘つくはずないだろーーーー?」と心の底で思ってました。「だいたい国民が信じらんじゃろ?そんな嘘ぬけぬけとつくかーーーー?」と。

ガダルカナル、インパール、ノモンハン、ラバウル、サイパン・・・・・・有為なる若い衆が無駄に飢え死にし、病に倒れ、玉砕した第二次世界大戦の戦記を読むたびに「嘘だろー?何でこんなおバカな作戦をーーーー?軍のエリートが立てたんちゃうん?」と思ってました。

ほんとにあるのね。そういうこと。

「大丈夫、大丈夫、大丈夫ですから。偉いT大の学者さんも言ってます」と、次から次へと御用学者を呼び出しては喋らせる某国営放送を見てて、「これが『大本営発表』か!!」と得心いたしましたですよ。

と思ってたら尊敬する内田樹先生もこうおっしゃってます。http://blog.tatsuru.com/

まったくおっしゃるとおり!!

今、東京都から子供連れのお母さんたちがどんどん西へ逃げ出してるけれど、当然。一刻も早く逃げるべき。毒気を子供に浴びせてはならない。毒水を子供に飲ませてはならない。

だいたい、フランスもアメリカもIAEAも、みんなが口を揃えて最初から「『レベル6』だ」と言ってるのを、「あくまで『レベル4』だ」と言い張っておいて、二週間もたってから今更「やっぱり『レベル6』相当」などと寝ぼけたことを言っている連中の、何を信用するのですか?

じゃばじゃば海水をかけまくらせてておいて、今更「真水でないと腐食する」とか言い出して米軍から真水を引っ張ってきている連中の、何を?

「放射性物質はそのうち海に流れますから安心です。わたしたちの生活圏には影響ありません。」と言う連中の何を?

ま、これで原発はこの国から無くなるな。国内の原発原理主義者がどんだけ言い張ったって、一衣帯水のアメリカが中国が韓国が、地球上に同居するすべての国が、地震国日本が原発を持つことを許すはずがない。

東京の一極集中も無くなるな。都知事選の立候補メンバーを見ても、みんな「まっきった(鹿児島弁です。意味はご想像におまかせ)」人ばかり。

「お前ら正気か?」

少なくともわたしはそう思っています。

2011年3月23日 (水)

垂水

Dvc00121 鹿児島大学高隈演習林に行ってきました。水源を見てきたのです。

鹿大の高隈演習林は、垂水市の面積の19%を占めるという広大な森。その中に大隈半島を潤す水源があるのです。垂水市が「垂水」という名がついたのもむべなるかな、というたいへん豊かな水源です。

行ってみたら、普通の水源とまったく違い、切り立ったシラスの崖の軽石だらけの層から、ナイアガラの滝のごとく一面に「ジャバジャバジャバジャバ・・・・・・・」と水が湧き出していました。

すごいです。

見た瞬間「ここには神がいる!!」と思いましたです。

関西だったらあっという間に観音様かなんか置いて観光地化したことでしょう。九州の南端の僻地なので、手付かずのままだったのです。

鹿児島の特殊な地質学的条件が、この豊かな水を産んでいるのです。

三万年前の姶良カルデラの爆発で、不透水層の上に厚い軽石の層ができました。その上からじゃんじゃんシラスが降り積もって厚い層になりました。

シラスは大変水を通しやすい地層。雨量の多い鹿児島で、じゃんじゃん降った雨はじゃんじゃんとシラスに染み込み濾過され、軽石層に蓄えられ切り通しで噴出してくるのです。

通常ならば降水から10年近くかかる水の濾過が、半年から一年で終わるのです。

そして、この水が甘くておいしい。

鹿児島の水に名水が多いのは当然。

ビバ!!鹿児島。

2011年3月18日 (金)

鹿児島に疎開してください

Dvc00118 今日の南日本新聞の記事です。

鹿児島市営住宅に福島の3世帯 「避難先」確保に相談増
(2011 03/18 11:27)
 東日本大震災や福島第1原子力発電所事故の発生で、鹿児島県内の公営住宅に「避難先」を求める問い合わせが相次いでいる。鹿児島市では17日、福島県郡山市から3世帯10人が市営住宅への入居を決めた。鹿児島県はホームページ上で情報提供を続けている。
 市営住宅50戸を貸し出す鹿児島市で入居が決まったのは、郡山市から避難してきた朝清美さん(67)=鹿児島市出身=ら。11日に自宅で被災、初めて経験する揺れに驚き、こたつに隠れた。家は瓦が落ち、壁には多くのひびが入ったという。
 余震におびえながら自宅で過ごしたが、福島第1原発で放射能漏れが起こり、古里鹿児島への避難を決めた。自宅は原発から約40キロ離れていたが、周辺市町まで屋内退避指示が出され、「放射能は怖い」と、2歳から小学6年生までの子ども6人を含む親せきと共に避難を決めた。
 15日にまず新潟へ避難バスで移動。避難所で宿泊した後、大阪経由で空路鹿児島入りした。朝さんは「大阪に着き初めてホッとした。着の身着のままだったので布団も家財道具もないが、入居が決まってよかった」と話した。
 鹿児島市住宅課には16日の受け付け開始以来、17日までに20件の問い合わせがあった。避難理由は地震被害、原発事故が各10件だった。連休中も相談提供窓口(午前8時半~午後5時15分)を開設する。同課=099(216)1362。
 県住宅政策課によると、県内では被災者受け入れのため16日現在、県や24市町などの公営住宅394戸を確保している。
昨日よりかなり公営住宅が増えています。
昨日の記事でも書きましたが、住宅に落ち着くまでうちにいらしてもいいです(ボロ家ですが)。どうぞ、どうぞ鹿児島にいらしてください。

2011年3月17日 (木)

避難中の赤ちゃんがいるお母さんへ

Dvc00120 震災で避難中の赤ちゃんがいるお母さんへ。

鹿児島に疎開してきてください。

鹿児島市が市営住宅を被災者向けに用意しました。どうぞ、鹿児島に避難してきてください。

落ち着くまでいったんうちに来てくださってもいいです。

鹿児島市の山の中、オンボロの家で汲み取り便所、動物もたくさんいますが、台所もお風呂もあります。お湯も出ます。なにより鹿児島は暖かいです。

この記事が届くのかどうかわかりません。もし、届いたら、このブログの左上のプロフィールをクリックしてメール送信フォームで送信してください。いろんなことできうるかぎり早く対応します。

どうぞ、どうぞ、被災したたくさんの赤ちゃんや子供たちが、無事でありますように。

 東北地方太平洋沖地震被災者及び福島原発事故避難者への市営住宅の提供


平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被災者及びこの地震に伴う福島原発事故により避難等を余儀なくされている避難者に対して、一時的に市営住宅を提供します。


入居対象者

  1. 東北地方太平洋沖地震により、居住していた住宅の倒壊等により住居を失い、避難している方
  2. 福島原発事故により避難指示又は屋内退避指示の出されている地域に居住している方

期間

入居対象者から必要な期間を聴取して定めるが、原則として1年以内(3か月ごとの更新)

提供予定住宅

星ヶ峯、武岡、紫原、三和、西伊敷(最大50戸)

敷金及び連帯保証人

敷金(家賃の3か月分)及び連帯保証人は免除

家賃

市営住宅の最低家賃の2分の1を基本とし、被災者等の世帯事情によっては免除

入居するために必要な書類

  1. 原則として、地方公共団体が発行する罹災証明書等で確認する。ただし、居住地やその他の方法により、客観的に対象者と判断できる場合は、これらの書類の添付がなくても認めることとする。
  2. 市営住宅一時使用許可申請書
  3. 誓約書

入居時期

随時

相談・問い合わせ受付時間

午前8時30分~午後5時15分(土曜日・日曜日・祝日を除く)

※ただし、平成23年3月19日(土曜日)~平成23年3月21日(月曜日)は、窓口を

 臨時に開設します。

住宅課

     〒892-8677 鹿児島市山下町11-1
     電話:099-216-1362
     ファックス:099-216-1389
     E-Mail : juutaku7@city.kagoshima.lg.jp

2011年3月14日 (月)

今、自分にできることをする

Dvc00119 その土地の人々のお人柄がしのばれる美しく手入れされた一面の緑の田が、畑が、ビニールハウスが、真っ黒な濁流にあっという間に飲まれていきました。何ということでしょう!!

とにかく、一人でも多くの方が、救われることを切に、切に祈ります。

東日本の大震災から3日。遠く離れた鹿児島で、思うこと。考えたこと。

「今、自分にできることをする」

あんな、美しい田畑が、泥に飲まれてしまったのです。宮城、福島、岩手・・・・・・・・被害に遭われた東北の各県は、第一次産業が盛んで日本の食料のうちかなり高いパーセンテージを生産していた土地です。どう考えても復興には時間がかかるでしょう。3年・・・・・5年・・・・・いや、10年はかかるかもしれない。

その間に鹿児島は、今までにも増して日本を、今回被災した東北を支える食料を、生産せねばならない。そのためには・・・・・・今自分がやっていることを、畑を山を手入れしていくことを、淡々と進めていく。

そして、被災地からの避難民を、「鹿児島に来たい方は来てください」と受け入れる。「いくらでも食べ物はありますから」と。

自分は阪神大震災のとき北大阪にいました。そのとき得た教訓。

特に災害直後「素人はうろうろしない」。

救助も支援も、結局は「プロの邪魔をしてはいけない」のです。

人にはそれぞれの役割があるのです。今、自分にできることをするのです。

とりあえず町内会で赤十字の募金が回ってくるはず。それに募金。

2011年3月11日 (金)

めーさんの通院

Dvc00117 めーさんは甚急性の乳房炎の予後のために、1週間に1,2回、鹿児島大学の動物病院に通院しています。手術跡の化膿を抑えるため、傷口内の洗浄と化膿止めの注入をするのです。

同じ哺乳類の雌として思います。おっぱいにいろいろな治療を施されるのって、ホントいやだろうなあ・・・・・・・

自分も乳癌とか気をつけなくちゃ!!

相変わらず動物病院には黒牛さんたちが入院しています。大腿部を骨折した雄牛さんとか、生後3日で母牛に足を踏まれて骨折した子牛さんとか。

特に大腿部骨折の雄牛さんはでかくて、500kgはありそうです。ガレージのような大動物処置室の一角に大量の干草を敷き詰めた上に、じっと座り込んでいます。

でも、寝たきりの人間に辱瘡ができるように、牛さんも500kgの巨体で座ったきり寝たきりだと体の下側の筋肉に血が通わなくなり壊死してしまうそうです。なので一日に2,3回は立たせなければなりません。

「あんな大きいのどうやって立たせるの?後ろ足の大腿部を骨折してるんでしょう?」と学生さんに聞いてみました。

「がんばれーーー!って言うんです。」

えーーーーー?そうなの?

んで、処置を待つめーさんの首を抱きながら見ていると学生さんたちが雄牛さんの周りに集まり、お尻をぺシッ、ぺシッと叩きながら「がんばれーー!がんばれーーー!」と励ましています。

ほんとうだ。

雄牛さんはお尻を叩かれながら、なんとかかんとか三本足で腰を上げました。しかし、巨体を支えきれず1mぐらい動いたところで姿勢を崩して座り込みます。

学生さんたちはまたお尻を叩いて「がんばれーー!がんばれーー!」

たいへんだ、こりゃ。

やっとかっと座っていた干草の山から動くことができました。

「さあ、この間に掃除するんだ!」と上級生が指示を出し、汚れた干草をかき集めて新しい干草を厚く敷き詰めています。今度はそこに雄牛さんを戻さなくちゃならんのです。

「めーさん、あんたが軽くてホントよかったよ。」

めーさんの首筋をなでながら、思わずつぶやきました。

2011年3月 8日 (火)

春は忙しい

Dvc00116 早いもので、今年も啓蟄が過ぎてしまったよ。

春は忙しいです。

子ヤギも雛もどんどんどんどん大きくなるので、囲いを大きくしなきゃ。今までの囲いを解体してワイヤーメッシュを塗装しなおして組み立てなきゃなりません。まだ半分も解体してない。ふーーー。

木戸口のすぐそば、かなり広い遊休地、すっかり苦竹の林になっているところを、開墾中。苦竹を処分して草原にしようと目論んでいます。

苦竹もヤギが食べるのですが、草にしたほうが単位面積当たりのカロリーが高くなる。 鬱蒼とした竹林より背丈の低い草原になったほうが町内会も喜ぶ。というわけで、毎朝少しづつ竹を切って枯れ竹を集めています。これは、まだ面積の1/5も進んでいない。ふーーーー。

植えて囲いの柱にしようと、去年の秋拾ってきた青桐の種。今、植えなきゃ、だよ。忘れるところだった。しまってあったのを取り出す。すぐ、植えなきゃ。ふーーーー。

今年は一月も異常に低温だったし、三月も寒い。でも着実に春は来てる。日差しが長いもの。

それはとてもうれしい。

2011年3月 3日 (木)

乳房切除手術

Dvc00115 めーさんの乳房の先が壊死してしまったので、切除手術を受けました。命があるだけでも幸い。いたしかたありません。

壊死部分を切開して死んだ組織をきれいに掃除して動脈を止血して化膿止め薬剤を塗布して仮縫合をする。なかなかの大手術です。いつものかかりつけ鹿児島大学農学部動物病院のK先生とゼミの学生さんたちが施術してくれました。ありがとうございます。

明日は術後検診で通院です。ここで仮縫合した切除部分を開いて、化膿した組織が残ってないか確認し、大丈夫なら本縫合をするのです。明日じゃまだすまないかも。

「迅急性大腸菌乳房炎」だそうです。めったにないそうですが、いろんな条件が重なったんでしょう、とのこと。

めーさんが、代わりに厄を引き受けてくれたような気がします。だから、通院なんかへの河童よ。

「鹿児島大学農学部」は、1週間ぐらい前の「高速バス事件」で世間を騒がたけれど、いや、わたくし断然鹿大農学部びいきですから!!

農学部の学生さんたちにはむちゃくちゃお世話になってます。今度のめーさんの病気入院でも、休みもなしで毎日朝夕看護してくれて感動しまくり。

だから、一人の血迷った学生さんの考えなしの行動で、農学部の学生さんたちがなんか言われるなら・・・・・・・・・・

わたくし受けて立ちますから!!

2011年3月 1日 (火)

春雨じゃ、濡れていこう

Dvc00113 春の雨は昔から大好きなんですよ。

昨日ぐらいから、いかにも「春雨」って感じの細い雨が降っております。冷たくなくて、程よい暖かさの雨。大好きだなァ

子供の頃は、大喜びでわざと傘も差さずに濡れて学校に行ったりしたけれど、今はもう、そんなことをすると大変。足が濡れただけでも風邪をひいたりします。