垂水
鹿児島大学高隈演習林に行ってきました。水源を見てきたのです。
鹿大の高隈演習林は、垂水市の面積の19%を占めるという広大な森。その中に大隈半島を潤す水源があるのです。垂水市が「垂水」という名がついたのもむべなるかな、というたいへん豊かな水源です。
行ってみたら、普通の水源とまったく違い、切り立ったシラスの崖の軽石だらけの層から、ナイアガラの滝のごとく一面に「ジャバジャバジャバジャバ・・・・・・・」と水が湧き出していました。
すごいです。
見た瞬間「ここには神がいる!!」と思いましたです。
関西だったらあっという間に観音様かなんか置いて観光地化したことでしょう。九州の南端の僻地なので、手付かずのままだったのです。
鹿児島の特殊な地質学的条件が、この豊かな水を産んでいるのです。
三万年前の姶良カルデラの爆発で、不透水層の上に厚い軽石の層ができました。その上からじゃんじゃんシラスが降り積もって厚い層になりました。
シラスは大変水を通しやすい地層。雨量の多い鹿児島で、じゃんじゃん降った雨はじゃんじゃんとシラスに染み込み濾過され、軽石層に蓄えられ切り通しで噴出してくるのです。
通常ならば降水から10年近くかかる水の濾過が、半年から一年で終わるのです。
そして、この水が甘くておいしい。
鹿児島の水に名水が多いのは当然。
ビバ!!鹿児島。
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