椿屋敷のお客様

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2006年10月12日 (木)

ストレンジャー

Nec_0010_18 「秋の日は釣瓶落とし」

夕方七時にはもう真っ暗です。今日はちょうど七時ぐらいに帰宅したらば、門の前を不審な人影がうろうろ。びっくりして車の中で身構えました。

見るとベレー帽にメガネで痩せた品のいいご老人。

「すみません、道がわからなくなって・・・・・緑ヶ丘はどこですか?」

うちから1kmは離れています。どうやら最近緑ヶ丘に引っ越してきて、運動不足解消のために午後の散歩に出かけたら、思いもよらず道に迷って遠くに来てしまい、明るかったはずがとっぷり日が暮れ、帰るに帰れぬままどんどん山の中に入ってきて、不安になるわくたびれるわという状態だったようです。(うちに来られた方はおわかりでしょうが、たいへんわかりにくい地理条件です)

あたりは真っ暗で、道がわからないまま80のご老人がうろうろして安全な場所ではありません。(うちのすぐ横は深い谷になっているのです。街灯もありません。)これはいかん、と思い、そのまま車に乗せて緑ヶ丘までお送りしました。

なんというかなあ、「ああ、こうやってご老人が行方不明になるんだなあ・・・」と実感した出来事でした。みなさまのご家族にもご高齢の方がいらしたら、どうぞ暗くなるのが早い今日この頃、気をつけてさしあげてください。

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コメント

春さん、こんばんは。
月並みな言い方で恐縮ですが、良いことをされましたね (*^_^*)
そのお爺さんにとっても、ありがたいご縁だったことでしょう。
齢80ほどのご老人が、住まいを新しくされることによる
環境の変化に順応するのは、人一倍難儀なことと思います。
日暮れて尚道がわからないなんて、さぞ心細かったでしょうね。。。
でもでもどうして、良い所で良い人に出会ったお爺ちゃんは、
まだまだ‘のさっちょいやっ’ですよ d(>_< )Good!!
ウチは、両親も私も行方不明の真っ最中だった方を保護した経験が
それぞれにあるという、珍しい一家なんですね。
行方不明で捜索中だとか、自分が保護したってのは
後になってからジワジワわかってくることなんですけどね(苦笑)

あ~ぁ!!いつかわたしもこうなる???いえいえもうその頃は・・・いないでしょう?
日暮れが早くなりましたね。もう少し秋を楽しむ時間があればいいのにって思うのですが・・・。

おばんです。
ご老人、春さんに命救われたといっても過言ではありませんね。良かった~。
本当、道に迷ったというだけでお年寄りは判断力狂ってとんでもない行動をとったりして事故に遭うことが多いらしいので、春さんに出会ったのはまさに「地獄に仏」だったと思いますよ。大袈裟じゃなく。
うちみたいに50年前と比べて大きな変化はないようなムラでも、ときどき迷子になるお年寄りがいらっしゃいます。「道がわからんくなった」と階段に座り込むおばあちゃんを送り届けたことも幾度か。
うちの寺だけは往年と変わらぬ姿を保っているせいか、良いランドマークになっている模様ですが、町中に住むお年寄りは町並みの変化が早くて大変だと思います。
私も実家の「西駅」近辺で迷子になりそうなときがあるですよ(^^;)

おはようございます。さわやかな秋の朝でございます。
totto*さん、
うひゃあ、当たり前の事をしただけでお褒めの言葉むちゃくちゃ照れくさいです。
しかし、そうですか、totto*さんもご両親も行方不明の方を保護した事が・・・・・。やっぱりなあ、認知症の方も多い昨今、結構行方不明予備軍が多いと思うんですよねか~。「そのとき保護したという意識が無い」というのもリアル。そんなものなんですね。

akiさん、
誰だって生きていればいつかはそんな風になりますよね。いつまでも人生の春だったり秋だったりしたらいいんですけど・・・・・。

麦の花さん、
おお、そうですか!麦の花さんも何人か保護してらっしゃるんだなあ・・・・・。お寺さんとかだったらみんな目標にしますもんんね。そういう意味でもお寺さんっていろいろたいへんだなあ。やっぱ、ほっとけないですよね~。わたしみたいな俗人でもほっといてもしなにかあったら、一生後悔しそうだし。ちゅうか、自分も長生きしたら必ずそうなってしまうわけで。ううううん、いろいろ考えさせられますです。

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