鶏頭比較図
昔の人ってのは実にうまく名前をつけてるもんで、というよりうまい名前こそが残っているんでしょうが、思わず膝を叩いちゃう傑作があります。
「鶏頭」。文字通り「鶏の頭」の名前を持つ花。ほんとに鶏の鶏冠そっくり!ビラビラの鶏冠じゃなくてグジュグジュの鶏冠のほうね。うまいこというよね。
鶏頭はありふれた花で、あまり「美しい」と評価されない花です。ところがどうして昔から墓の花には欠かせず、墓の周りには落ちた種から自生した鶏頭がたくさん生えているありさま。
ありふれた鳥で、あまり「美しい」と評価されない(尾長鶏とか薩摩鶏を別として)鶏。でも卵と鶏肉のために人間の生活には欠かせない鳥。そういうところも、ちょっと似てるかも。
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