椿屋敷のお客様

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2008年12月28日 (日)

日本の男は三国志が大好き

081228 日本の男は三国志が大好きだよなあ。それも諸葛孔明。実は中国じゃ関羽のほうが受けてて、水滸伝のほうが読まれてるっていうし、なんだか国民性というか遺伝子に深々と刻み込まれたもんがありそう。

これいうと怒られるけどそもそもの話のはじめが、いい年こいたヒゲ面の男三人が桃の花の下で「あたしたち死ぬ時も一緒よ、ね~~♪」などと誓いを立てるという。なんかもう「ホモホモ天国一直線」なオープニングだし。結果腐女子フォロワーが絶えることないってのが現実。三国志好きのおっさんは絶対この現実を見ないけどね。

それから後も怒涛のような「オトコとオトコの愛と憎しみの連鎖」が延々と続くわけよ。

劉備・関羽・張飛の「桃園の誓い」から始まって、曹操は「人妻に執着して振り回される成金オヤジ」のごとく関羽にふられ続け、劉備は劉備で孔明に3回もプロポーズして手に入れたら文字通り「一緒に床について」いる有様(これほんとうに三国志に書かれてんの)。孔明は周瑜にもしつこくストーキングされてて、もう周瑜極限の愛憎で半狂乱。

日本の男が孔明好きなのは、男にこういうふうに執着され愛されたいからじゃねえの?

だいたい孔明ってさ、言動のいちいちが女性的というかおばさんっぽいというか。

周瑜に「三日のうちに三万本の矢を用意しろ」と言われて取った作戦が「リサイクル矢拾い作戦」。お前はエコロジーおばさんか!「この愛を成就するには殺すしかない」と思い込んだ周瑜の罠から逃れるのに使った手は、「赤壁に東南の風を呼んでみせる」とヒキタテンコウ並みのハッタリとイリュージョンをかました脱出ショー。「葉っぱも根っこも食べることができるから」と蕪を自軍に植えさせ(おばさんっぽい~)、劉備亡き後に書いた「出師の表」は連綿と女々しく、姜維の可愛がり方はまるでお母ちゃん。死んだ後も「生ける仲達を走らした」のは自分のフィギア。つまりお人形さんごっこ。それともオタク?

こういう一種几帳面というかせこいとこ、日本のサラリーマンは共感できるんじゃね?んで、それを見も世もなくオトコに愛されたいという。

・・・・・・・とかなんとかミソクソにいいながら「レッド・クリフ」見たいなあ。金城武=諸葛孔明にトニー・レオン=周瑜、メガホンは「男たちの挽歌」のジョン・ウー。いや~ん。期待しちゃう。

んでもって「太陽の黙示録」(かわぐちかいじ著・小学館)。「近未来大地震パニックマンガ」に見せかけた、もろ三国志焼き直し。かわぐちかいじ、お前もか。さすがにおもしろいけれど。

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