椿屋敷のお客様

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2011年3月11日 (金)

めーさんの通院

Dvc00117 めーさんは甚急性の乳房炎の予後のために、1週間に1,2回、鹿児島大学の動物病院に通院しています。手術跡の化膿を抑えるため、傷口内の洗浄と化膿止めの注入をするのです。

同じ哺乳類の雌として思います。おっぱいにいろいろな治療を施されるのって、ホントいやだろうなあ・・・・・・・

自分も乳癌とか気をつけなくちゃ!!

相変わらず動物病院には黒牛さんたちが入院しています。大腿部を骨折した雄牛さんとか、生後3日で母牛に足を踏まれて骨折した子牛さんとか。

特に大腿部骨折の雄牛さんはでかくて、500kgはありそうです。ガレージのような大動物処置室の一角に大量の干草を敷き詰めた上に、じっと座り込んでいます。

でも、寝たきりの人間に辱瘡ができるように、牛さんも500kgの巨体で座ったきり寝たきりだと体の下側の筋肉に血が通わなくなり壊死してしまうそうです。なので一日に2,3回は立たせなければなりません。

「あんな大きいのどうやって立たせるの?後ろ足の大腿部を骨折してるんでしょう?」と学生さんに聞いてみました。

「がんばれーーー!って言うんです。」

えーーーーー?そうなの?

んで、処置を待つめーさんの首を抱きながら見ていると学生さんたちが雄牛さんの周りに集まり、お尻をぺシッ、ぺシッと叩きながら「がんばれーー!がんばれーーー!」と励ましています。

ほんとうだ。

雄牛さんはお尻を叩かれながら、なんとかかんとか三本足で腰を上げました。しかし、巨体を支えきれず1mぐらい動いたところで姿勢を崩して座り込みます。

学生さんたちはまたお尻を叩いて「がんばれーー!がんばれーー!」

たいへんだ、こりゃ。

やっとかっと座っていた干草の山から動くことができました。

「さあ、この間に掃除するんだ!」と上級生が指示を出し、汚れた干草をかき集めて新しい干草を厚く敷き詰めています。今度はそこに雄牛さんを戻さなくちゃならんのです。

「めーさん、あんたが軽くてホントよかったよ。」

めーさんの首筋をなでながら、思わずつぶやきました。

コメント

はるさん お疲れが でませんように。   大阪から祈ってます!

ありがとうございます。
東北でたいへんな地震が起こってしまいました。皆さんのご無事を祈ります。

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