ビナンカズラの実
茶の木の周りの整理をしていたら、ビナンカズラの実を見つけました。
「ビナンカズラ」は「美男葛」で、心魅かれる名前です。(恥ずかしながらそういう名前には弱いんです。「美人豆」とかね。)ツルも葉も実もねばねばの液を出すので、この液を水で薄めてヘアジェル替わりに髪をまとめていたのです。だから「美男葛」。「サネカズラ」ともいい、「百人一首」の「名にしおはば 逢坂山のさねかずら~~~ 」のさねかずらとはこれですわ。それだけ古くからあるんですな。
この実は和菓子の「かのこ」に似てませんか?赤くてつぶつぶがボール状に集まった派手な実です。よく目立ちます。しかし齧るとそれはそれは渋いんです。干してどろどろになるまで煮て、砂糖を加えて鎮咳と強壮に使うのですと。確かに砂糖を加えないと渋くて飲めないでしょうなあ。
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