椿屋敷のお客様

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2005年11月26日 (土)

椿「白太神楽」

Nec_0025_4 椿「白太神楽(しろだいかぐら)」が咲きました。

椿屋敷農園の椿は17年前に亡くなった母方の祖父が集めました。プロでもないのに集めた椿200種以上(残っている木でも推定150種以上)という、「ちょっとどうよ?」な、何にでもマニアックなのめり込み方をする明治男でした。

それだけなら「さぞかし謹厳実直を絵に描いた雷親父であったろう」なのですが、さにあらず。実にすっとぼけた飄々じいさんで、今鳥取に住む従兄弟いわく「エロじじい」。ホンダのナナハンが発売されるや即免許取り(当時はオール限定解除)。何のためにとったかというと「ヌード写真撮影同好会の撮影旅行」のため。磯のお庭や北九州など、同好の士達やモデルさんと撮影旅行。そのために買った「MAMIYA RB67」は「女の肌が一番美しく撮れるカメラ」だから。(遺品として遺されています)。従兄弟はただ一人の男孫だったため、祖父なりに何か思うところがあったらしく、12歳を過ぎて遊びにきたとき「ばあさんやかあさんにはゆうなよ。」と、秘蔵のヌード写真をげっぷが出るほど見せられ「よかどがー!よかどがー!」と。「まじエロじじいや思たで」と、葬儀の席で従兄弟。

かといって明るい清潔感があったのが、明治男の不思議なところで、柔剣道7段、なぎなた5段、居合道3段。狭い自宅に道場を作って修練をやってました。エロ好きで派手好きなくせに好きなのは白い花。人間って一口では語れない複雑さですね。

「白太神楽」はそういう祖父が好きだった花なんだろうな、と思います。『太神楽』は「獅子舞」の意味もあり、花形は牡丹咲きもしくは獅子咲きの派手な形、中―大輪。でも色は真っ白。11月から4月が花期。樹は立性。葉は長楕円で中形。玄関の並びの3m級の樹の中の1本。

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