椿屋敷のお客様

« 椿「曙」 | メイン | 白骨の森 »

2005年12月 3日 (土)

MOONLIGHT MILE 11巻

Nec_0047_5大好きな「MOONLIGHT MILE」(太田垣康男著・小学館)の11巻が出ました。わああい♪もっと売れてもいいマンガだと思うんだけどなあ・・・。いまいち売れ行き地味な印象なのが不思議。

主人公の「日本人で初めて月まで行って最初の月基地を建設した根っからのクライマー」吾郎。その恋人、理代子。月での国際会議中に吾郎の子を妊娠していることが発覚。月基地をアメリカ軍の占領下に置いている吾郎の元親友のロストマン司令は、「日本の国益を図る」ことを交換条件に理代子に中絶をせまる。「人類初の月ベビー」が誕生しちゃったら、月を軍事基地にしてるアメリカを世論が許さないことは必至だから。ロストマンの部下「月の女王ファトマ」は迷う理代子を強引に拉致して、意識の無いうちに中絶しようと画策するが、吾郎の親友でたまたま月基地に勤務中だったクリス、耕介、マギーが米軍の網を潜り抜けて理代子を救出。そして胸のすく大逆転!

この巻でのヒーローというかヒロインはやはりマギーでしょう。日系3世で28歳なのに20歳とサバをよんで「月基地レポーター」のポジションを手に入れた、筋金入りのジャーナリスト。童顔で小柄なのに宇宙で過酷な作業をするBS(ビルディング・スペシャリスト)の試験に合格するほどの体力とメンタリティを持ったタフな女。ものすごく頭の回転が速くて機転が利く女なのです。それでいながら情もある。「理代子とベビー救出作戦」でも、月基地で絶大な権力を持つ女王ファトマの裏をかく大仕掛けをしかけてくれたのは彼女でした。ビッグコミックスペリオール連載で、この回を立ち読みしたときは思わずコンビニで快哉を叫んだもんなぁ。太田垣氏はストーリー展開のうまい人だけれど、この月ベビーの章は本当にいい。

理代子は結局月で子供を出産することに。今のところ米軍に人質にとられたも同然だけれど、そこはど根性の吾郎。アメリカの手を全く借りずに月へ行って理代子とベビーに会う算段を始めるところで11巻は終わってる。(最後のページにロストマンもちらり。)国産H-ⅡAロケットの復活か?実はスペリオール誌上ではたいへんなことになっていて「ホントに月に行けるの吾郎?!!」という状態なのです。でも信じてるよ太田垣さん。きっと胸のすく希望あふれる結論をもってきてくれるよね。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190372/6045553

MOONLIGHT MILE 11巻を参照しているブログ:

コメント

春さん、長いことお借りしてます…ごめんなさい。年を越さない前にお返しに行きたいです!

おお、clusterさん、お気になさらず。こちらもお借りしていますので、そちらのほうが気になりますですよ。どちらにせよお会いしたいですが、年内とかお忙しかったらあまりご無理なさらず・・・。

コメントを投稿