椿「太郎冠者」
これがまた銘花でして。たいへん品のいい紫を帯びた桃色、ときに白斑も入る一重の筒咲き~ラッパ咲きの中輪です。この形と色のバランスがな~んとも言えず品がいいのですよ。よくお茶席の花に使われますし、坪庭なんかにも植えたりします。花期は12月~4月。
「太郎冠者」は狂言のなかによくでてくる、どじで間抜けな従者ですが、こんな品のいい花にその名前をつけてしまうのがなんともいえないギャップです。こういうところがお江戸のシャレですかね?
葉は長楕円で、中形から大形。樹形は立性で強いです。
1739年の「本草花蒔絵」にはすでに載っているという、歴史のある銘花です。これの実生からできた変異種の侘助があり、これがまたいい花なんですよ。
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