椿屋敷のお客様

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2006年9月11日 (月)

MOONLIGHT MILE・13巻

Nec_0065_1HⅡ-Aロケット10号機の打ち上げが成功しましたね! こいつはもうハナから「偵察衛星である」と日本政府が公言する衛星を打ち上げるためのロケットでした。

とりあえず情報を手に入れようとする姿勢や良し。情報無くして外交無し。ろくな情報も無しで武器を持つほど危ない事は無い。それこそキチガイに刃物。必要なのはいたずらに強大な軍事力でなく、「必要で正確な情報を収集分析して応用する力」でしょう。

スペースシャトルの打ち上げも成功し、5年ぶりに宇宙ステーションの建設も再開されるのですと。ンマー――、まんまMOONLIGHT MILEの世界やん。わたくしが生きてるうちに一般人も月に行ける世界になるのかね。ちゅうても今のところあまり行きたいとは思いませんが。MOONLIGHT MILEで吾郎のおかあちゃんが言ったように「月が普通のおばちゃんがうようよ住めるような」社会になったら考えないでもないけど。うううううむ、こういう表現ができる太田垣康男氏、やっぱり只者ではないんだよな。

というところで「MOONLIGHT MILE・13巻」(太田垣康男著・小学館)です。

この話の中ではHⅡ-Aが、主人公の吾郎を乗せて日本発の有人ロケットを成功させてますね~。おめでとうございます。プロジェクトX的ロケットバカオヤジたちの執念も実り、巨乳自衛官のかおりちゃんと、エンジニアの耕介くんはいつの間にか仲良くなっちゃって(ほんといつ仲良くなったんだ?)打ち上げを見ながら手なんか握り合っちゃってるし。

いつの間にかと言うならば、ファティマが地上勤務から復活して、またまたロストマンの愛人兼秘書官になっちゃってるし(ロストマンてほんとに非情なの?甘いじゃんよ。それともただの女好き?)。概してこの巻はつなぎの巻みたいな話の薄さだったな。いや、充分感動的は感動的なんだけれど。なにせ太田垣氏のストーリーテリングぶりはいつも凄いから。「最後の最後にだいぎゃ~くてん!」てのが今回無かったのが、印象の薄さの原因かしら。

次の巻では「理代子アンドベビーと吾郎月で感動の対面!」てシーンが来るだろうから文句無しに盛り上がるだろうけれどね。なんか、その前に吾郎月の保安官役をロストマンから押し付けられております。おやおやビルディングスペシャリストから保安官かよ。

実はスペりオール誌上では、月に中国も進出しようとしているところで、例のあのキャラが再び登場しています。激突するアメリカ宇宙軍と中国宇宙軍?どうなるのかしら?そんな中で「人殺しをしない吾郎」がほんとにお巡りさんみたいな汚れ仕事ができるの?理代子は帝王切開でベビーを産むらしいし、ジャーナリストのマギーはあいかわらず切れる頭でいろいろ画策しているらしいし、こりゃ次巻の盛り上がりに期待だな。

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