椿屋敷のお客様

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2006年12月 7日 (木)

EDEN15巻

Nec_0019_20 阪神大震災のとき大阪の高槻の公団住宅の4階に住んでました。高槻市は有馬-高槻断層の真上です。そらあ~揺れましたよ。マンガで満杯の本棚6棹がスローモーションのようにゆっくり倒れるのを、なすすべもなく寝転がったまま見ていました。頭を直撃しなかったのはまったくの運です。

それ以来「人間先のことはわからんな」と。死は生のカードの裏。ひっくり返るのはなんと容易いことか。

今一番そういうことを考えさせてくれるのがEDEN(既刊15巻・遠藤浩輝著・講談社)です。あいかわらず複雑怪奇な舞台設定ですが、地球規模のコロニーと呼ばれる結晶化と地殻変動の予兆の中で、人々は必死に生き、必死に愛し合っています。

ここ何巻かで主人公エリヤががんばっていた妹マナの奪還作戦にけりが・・・・・。「ええええつ?!!」という結末がついてしまいました。これはショックだわ!遠藤氏のこの作品における基本姿勢「死こそが誰にとっても平等」がここでも生かされて・・・・・。ううううむ。

このマナ奪還作戦で活躍する少女でありながら筋金入りのプロの傭兵であるロジーのキャラが出色。すごいね―――。宿敵ぺトラスとの肉弾戦、ケンジとのコンビネーションプレイ。「アフリカの民族紛争に巻き込まれて9歳のときからゲリラに仕立てあげられてしまった、15歳にしてケンジ並みの修羅場をくぐってきた少女」。この子のケンジに対するほのかな恋心はいったいどこに行くのでしょうか?

「昔の男と捨てたわが娘」に拉致されたソフィアの運命は?

そしてエリヤとミリアムの仲は?

世界中の神話に存在する兄妹神のようなレティアとマーヤとは何者なの?

いろんな謎を残してツー・ビー・コンティニュード。この巻も読み応えあったなあ。

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