椿屋敷のお客様

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2007年1月14日 (日)

Nec_0033_19 鹿児島は何万年にも渡る活発な火山活動により降り積もったシラス台地でできています。それでもってこの悪評高いシラスはたいそう浸食に弱い。ただでさえ大雨の降りやすい気候とあいまって、砂糖の山が水で崩れていくようにどんどん削られていきます。

「昨日までここに道があったはずなのに!」

集中豪雨の翌朝に道や山が浸食されて跡形も無くなっていることなどしょっちゅうです。(8・6水害のとき小山田町の国道3号線が、ナイフで切られたようにすっぱり無くなっていました。)この活発な浸食の結果、シラス台地にはあっという間に深い谷が刻まれていきます。うちの前にもそういう深い深い谷があります。その深さちょっとのぞいても底が見えないほどです。高所恐怖症なのでうかうかのぞかないようにしています。70mぐらいの深さがあるのではないでしょうか?

四方から吹き降ろす風を集めて、谷の底はたいへん風が強いといいます。でも、こういう谷の下にはシラス台地で浄化された水が豊富なのです。そういう田んぼの米はおいしいとも言います。

うち近辺は台地の上にあるので田を作るほどの水量が確保できず畑作地帯ですが、この谷の底はすぐ田んぼになっています。高低差は70m以上ですが直線距離は200mもないんじゃないでしょうか。

たったそれだけの距離で谷の上と下ではまったく景色が違うのです。その道を下るときいつも、なんとなく不思議だなあと思います。

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