アイロン
アイロンというのはたいへん単純な構造の機械でありまして、電熱線で暖まった熱を、平らで熱伝導率のいい舟形の平面に伝えて、その熱で布を整形していく、というしくみです。
単純なだけに壊れにくい機械ですよね~。うちのこれでももう、20年ぐらい使っています。古いタイプのスチームアイロンです。いまどきのアイロンはコードレスだったりするわけですがばりばりコードがついてます。まあ、コードがついてたからって一日に何枚かかける程度なので支障はありませんです。
スチームがついてなければもっと壊れにくいはずです。年配の女性の家で、よく「もう50年以上も使ってるのよ」という古いアイロンをよく見かけました。ぜんぜん使用OK。だいたいスチームだってそうそう使うことはないし、湯気が必要なときは霧吹きや濡らしタオルでじゅうぶんだもんな。
さらに昔の炭火を使った「熨(ひのし)」ってやつがありますが、あれなどもっと壊れなかったでしょうね。和裁は折り目が命なので、糊と熨で布をぴんぴんにしないと仕上がりがきれいでなくなります。自分のうちでみな着物を仕立てていたわけだし、熨は大切な道具だったんだろうな。
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