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2007年3月 7日 (水)

おおきく振りかぶって

Nec_0032_31 野球マンガ全盛の時代をリアルタイムで知っております。

「巨人の星」もリアルで読んだし、「アストロ球団」も「キャプテン」も「ドカベン」も読みました。同世代以降の女の子の中には結構そういう子は多いのじゃないでしょうか?最近つくづくそう思います。

というのも、この間読んだ傑作野球小説「バッテリー」もこの「おおきく振りかぶって」(既刊7巻・ひぐちアサ著・講談社)も作者が女性だからです。「女に野球がわかるかよ」の時代はいまや遠い昔。「おおきく振りかぶって」も野球マンガのとんでもない傑作です。

新設公立高校のできたばかりの野球部が舞台なんだけどね。もういちいちキャラが秀逸。「暗くて卑屈なピッチャー」三橋てのも「おお!この手があったか」というぐらいピッチャーとしては新鮮な設定だし、その女房役の「やたらめったら強気のキャッチャー」阿部もまた新鮮。動体視力がイチロー並みの天才バッター田島。負けん気が強いけれど面倒見もいい花井。そしてなによりかにより、ノックがやたらめったらうまくて夏みかんを片手で握りつぶしてジュースにしてしまう女監督百枝。

この女監督がとにかく只者じゃねえ。冷静な分析力、卓抜した指導力、なによりかにより高校生の男の子達にまったく引けを取らない体力と根性。今の世の中「ひょっとしたらこんな女監督も現実にいるかも知らん」と思ってしまう。それぐらい女性が描いたこの野球マンガはおもしろい。

なんでかな?なんで今までの野球マンガとこんなにも違って見えるのかな?まだそこのところの結論が出ていないのですが。とにかくおすすめです。

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コメント

わーい食いついちゃった♪

私川原泉さんの「メイプル戦記」が好きです。

女の子だけのプロ野球チームのお話で、何回読んでもしみじみいいなあと思います。

川原泉さん、「甲子園の空に笑え」と「メイプル戦記」野球ものを書いているんですよね。「甲子園の空に笑え」も好きだったな~むちゃくちゃほのぼのしてて。

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