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2007年6月19日 (火)

グラジオラスの花

Nec_0028 鹿児島は生花の使用量№1の県なのです。「おっしゃれーに玄関や応接間にアレンジメントなさってのかしら?」さにあらず。

圧倒的に仏壇と墓のお供え用なのです。一ヶ月の生花費用が1所帯につき¥5000を超えるというから凄いですぞ。

ある程度の年齢の行った薩摩人にとって「墓参り」というのは一種のイベント。鹿児島市郊外でも街外れの山の斜面に大規模な墓地がいくつもあり、盆に彼岸に正月に、命日に月命日に年忌に、そうじゃなくても何かあったらとにかく墓参。どこの家のお墓もきらきらしく生花が絶えず、うっかりうちのお墓の花が枯れていたらあ~らたいへん。うちのお墓だけがまるで無縁仏のよう。なのでたいがいの墓地に墓参用のお花屋さんがあって、箒・バケツ・柄杓の墓参セットは貸し出してくれますし、月に何千円かの手数料で替わりに墓参とお掃除もしてくれます。

生花の値段はお高いので、庭や畑を持つお宅は菊や鶏頭やアスターなんかの墓花、仏花を自分で作っていることが多いです。グラジオラスもそういう目的で作ってらっしゃるお宅は多いはず。墓に供えるとハデですもんね~~!

ただ、グラジオラスは蜜があって蟻が来るので、仏壇に飾るのは止めたほうがいいです。どこからともなく蟻がやってきて、仏壇まで蟻の行列を作ってくれたお宅を何軒も見ました。

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コメント

グラジオラスは、西洋の剣「グラディウス」が名前の語源だそうな。
葉の形がフェンシングに似ていることから名前が付けられたそうです。

花言葉は
情熱的な恋・忍び逢い・用心・忘却・勝利

花束に入っているグラジオラスの本数で、昔の恋人同士が会う時間を知らせる暗号として利用していたそうです。
ロマンチックな感じですね。

おお!グラジオラスにそんなロマンティックな由来があったとは!すみません、まるっきり「お墓に便利な墓」としか思ってなかったっす。ごめんグラジオラス。

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