百合の花
「たおやかにひっそりと」と形容をつけようかと思いましたが、「ひっそりと」というほど目立たない花ではないですね。でかいし、なにより香り。ご存知のように百合の香りはたいへん自己主張が強いです。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と本邦でも例えられ、キリスト教圏では聖母マリアの象徴の花である百合。「清らかな美しさ」の権化のように言われておるわけですがねえ。
あの香り、そしてたいへん目立つ花粉。あの花粉は理科の時間に「花粉管が伸びて雌しべにたどり着くまでの観察」をした覚えがあります。植物とはいえなんだかむちゃくちゃエロティックな現象だったなあ。「清らか」ねえ。
あ、そういやマリアは「処女懐胎」なんかするつわものだった。ひょっとしたら「究極のエロティシズム」の隠語として百合を例えているのかも知れません。
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