椿屋敷のお客様

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2007年9月 2日 (日)

ピーマン

Nec_0001 ピーマンは「好き嫌いしちゃだめですよ」と子供が注意される野菜のトップ3に入るのではないでしょうか?

ピーマンはナス、トマト、ジャガイモと同じ仲間でして、この仲間は有毒アルカロイドを微量ながら含むこと多いのです。ジャガイモの芽とかトマトの茎や青実とかヤギも食べません。連中の舌にもピリピリ苦味があたるのかも。ピーマンの実に苦味があるのもこのアルカロイドのせい。でもこれごくごく微量だし体にいいビタミンCを大量に含むしで、「嫌がるお子様に無理やり食べさせる野菜」となったわけですが、子供の舌はこの苦味を「毒物」と判断して大量に食べるのを本能的にストップするらしいです。ふーーーーん。うまいことできてます。

だいたい人間の味覚は甘味から作られて、苦味や酸味はかなり成長してから作られるのだそうな。子供の脳を形成する時期に糖分が多量に必要なので、甘味からというのは生物として合理的な対処。

かなり成長してくると今度は体の維持のために苦味や酸味が必要となるので、ちょっとやそっと有毒成分が混じってても「おいしい」と感じることができるようになってくるというわけ。まったくもってうまいことできております。

小さい頃、ピーマン嫌いだったかなあ?今となっては思い出せません。今はピーマン大好物です。あっさり野菜炒め、チンジャオロースー、ピーマンの肉詰め、刻んでチャーハン、夏場にことさらその苦味をおいしく感じます。

「大人になる、経験を重ねる」ことを「酸いも甘いも噛み分けて」と味覚にたとえる形容句がありますが、文字通りですな。

もはや甘いばかりではおいしいと感じることができません。でもそれはとてもありがたく幸福なことだと思うのです。

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