椿屋敷のお客様

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2007年12月 6日 (木)

め組の大吾

1206 世の中には警察フェチとか自衛隊フェチとか鉄道フェチとか消防フェチの人種がいますね。例外なく男です。理解に苦しみますが、3歳の甥っ子がまだ回らぬ舌で「こうしょさぎょうしゃ」「はいぱあれすきゅう」とか一発で覚えるところをみると、男の本能に組み込まれたものなのかもしれません。

ハリウッドの映画でも何年かに一度は「消防士モノ」が作られます。でも、日本のマンガで本格的消防士モノはこの「め組の大吾」(全20巻・曽我正人著・小学館)が最初ではなかったでしょうか?

このマンガが流行った頃は(1巻初版1996年)、消防官の採用試験の倍率が一気に跳ね上がったそうな。さもあらん。このマンガ、主人公の大吾のキャラ設定とか、ストーリーの運び方とか荒っぽいところがあるのに、すごくパワーがあるんです。「次どうなるの、どうなるの?」と読ませずにはおれないパワー。次から次へととんでもない災害が起こるしね。でも、どんなに驚天動地の災害でもそれだけじゃドラマにならないのに、そこのところはうまいことキャラの私生活とか現実とかと絡ませて、飽きないようにしてくれてます。

よくあることだけれど、主人公の大吾と落合先生は「もう勝手にやってくれ」って感じでしたが、メガネ男子好きのわたくしとしましてはライバルの甘粕がよかった。ハイパーレスキュー隊長の神田も。後はなんと言っても『マザーコンピューター』の異名を持つ切れ者忍足ミキかな。作者の曽我氏、この手のタイプの女性がタイプなんじゃろ・・・・・・?というぐらい忍足司令補いきいきと描かれています。彼女が大活躍する「ヘリ墜落事故」と「千石市国際空港爆発」のあたりが一番おもしろい。

曽田氏、その後スピリッツでバレエマンガ(!!)の「昴」を描いてたんだけれど中断。「ええええ?」と思ってたら最近復活した由。慶賀の至り。

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