獰猛な緑
今年の夏に果たすべきミッション:ヤギ運動場の中の雑木を切り倒す。
と、思い定めまして、毎日手鋸で4,5本づつ切り倒してます。山桑やグミなんかです。桑の木は繊維が多くて粘りがあり、すぐ鋸の目が詰まって往生します。
それ以上に往生するのはその木に絡まっている蔓です。何本も複雑に絡み合い、木と木を繋ぎ合わせもつれさせて、1本切っただけじゃ蔓のせいで宙に浮いてしまうのです。それで周りを全部切って塊で倒さないとならない。これがなんともたいへんなの。朝早くか日暮れ前にしかしないけれど、頭のてっぺんから足先まで汗びっしょり。
もっとも切り倒してしまえば木や蔓はあっという間にヤギが食べつくしてくれるので、見る間にきれいになるなあ。4mぐらいの木を4,5本も切ればぽっかり空間が開いて空が見えてなんとも言えずすっきり。その気持ちよさがこの難儀な労働を続けている理由のひとつかな。もっとも、切り倒した木の始末まではぐうたらなわたくしにはとてもしきれねえ。喰うてくれるヤギ様はまっこち神様仏様。ありがたいこっちゃ。
南国鹿児島の緑は獰猛で、一夏放置しておくとどんな耕地も一発で荒地と化します。二夏放置すれば木が生えだしてジャングルです。うっとおしいけれどこれほどの回復力を持つ自然は、今となってはとてもありがたいことだよなあ。
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