木蔦
「蔦のからまーるチャペールに♪いのりーを奉げた日ー♪」とか歌にもありますが、建物にも木にも蔦が絡まっていいことないです。
蔦が何もないところをどこまでも這い上がっていくことができるのは、根をハーケンのように相手に打ち込んでいくからです。この根が曲者なんだな。
割れ目には確実に忍び寄るし、割れてなくても実に巧妙に張り付き、ちょっとした窪みを幸い、そこから徐々に年月をかけて内部に侵入していく・・・・・・・・。
そして最初はこんなふうに細い蔓から始まっても、十年二十年とたつうちに幹が肥え太り、蛇のようにのたうちながら寄生する相手をがんじがらめに絡めとり、ついには相手を枯らしてしまって蔦の塊になってしまうという。
なんというか「柔らかいけれど逃れようがなく、じわじわと確実な悪意」みたいな怖さがあるんだな、蔦には。
おお~~~!くわばらくわばら。
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