キンカンとボンタン
「あんねえ、人間はねえ、キンカンをボンタンのごと言うもんじゃっからねえ、あんたも気をつけんといかんよーーー!」
つまり「人というものは噂好きで、話を転がすうちに小さな話を大きくしてしまう。針小棒大。」と言ってくれたわけです。
が、その内容もさることながら「キンカンをボンタンのごと」という薩摩的表現、これにシビレましたわーーー。
薩摩人は南国という地理条件もあって大の柑橘類好き。特にキンカンとボンタンは他の土地よりも格段に食卓に上る確率が多い、愛されている柑橘類です。そして柑橘類中最小サイズのキンカンと最大サイズのボンタン。この二つをこういう人生訓話の中の喩えとしてもってくる何とも言えない愛嬌とおおらかさ。
いいなあ~~~。
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