猫はジジイでもきれい好き
うちには16歳になるドリアンという猫がいます。アメリカンショートヘアーのハーフです。
若い頃はそりゃあきれいなシルバーグレイの縞々の毛皮でした。今はもうだいぶ白髪が増えてシルバーグレイも白茶けて、縞々も薄くなっています。こゆとこ人間のジジイと一緒です。関節が硬くなっているのか歩き方もガニマタでギクシャクします。高いところに飛び上がるのも飛び降りるのもほとんどしません。ここらもまったく人間のジジイです。
ただ、相も変わらずきれい好き。ちょっと暇があると自分の毛皮を飽きもせず舐めて整えます。昔はそりゃあ上手なハンターでしたが、もうトカゲ一匹取れないのに、毛皮だけはきちんと。
待ち伏せ猟をする猫は獲物に悟られないように毛皮の手入れをするといいます。役に立たないんじゃないの?と思いますが、そこは猫紳士としての譲れないたしなみらしいです。明治生まれの祖父が杖無しで歩けないくせに三つ揃えと山高帽で決めていたのを思い出します。そのプライドの高さも人間のジジイと変わりません。
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