灰で縄をなう
タイトルもどこの国の話だったかすらも忘れたんですが・・・・・・・子供のころに読んだ話。
「賢い娘がおりました。殿様だか王様だかの三つの無理難題をクリアーして、ご褒美をもらうんだったか、セクハラじみた求愛を退けるんだったか。」という、典型的な昔話のパターンなんですが、その三つの無理難題の中に「灰で縄をなえ」ってのがあったんですよ。
灰は触るだけで儚く崩れるでしょ。そんなもので縄をなえるはずがない。「どうするんだろ?この子」とわくわくしながらページを繰りましたね。
答えは「縄を燃やして灰にする。」
おおおおお~~!!
確かに、藁縄は燃やしてしまえばそのままの形で灰が残る。これを「灰でなった縄でございます。」と殿様だか王様だかに、崩さないようにそおーっと運んで献上すればいい。発想の転換が鮮やかで、子供心にうなりましたですよ。
技術ってのは、そういうものかもしれん。料理とか大工仕事とか、身近な仕事の中にも、そういう「えッ?そうやってこうなるの?」という垢抜けた知恵や技術はたくさんありますですよ。
それをたくさんストックして、垢抜けた仕事ができるようになりたいっす。まだまだぜんぜんできてないっすけど。
寒中お見舞い申し上げます。
語尾が偶然「なう」でしたので、一瞬ツイッター用語かと(笑)
へぇ~、主人公が娘のバージョンもあるんですか。
姥捨て山に捨てきれず、連れて帰ってきたばあさんに、
殿様の吹っ掛けた謎を解いてもらった、ていうお話に
この灰縄が出てきてました。
その時は『縄を濃い塩水に漬けて、干してから燃やせ』だったかな。
あまりに具体的かつ何の役にも立たないような知恵なので、
「誰がこんな無駄オモシロ実験したんだよ」と大笑いした子供時代。
投稿: みの窓 | 2011年1月21日 (金) 12時53分
ツイッターなるものに参加する暇はございませんです。
・・・・・・うーーーん「即座に役に立つ」ってそんなに大事なことですか?
田舎の生活では「すぐ役に立つ、すぐ金になる」ことってほとんどないんですけど。
投稿: 春 | 2011年1月25日 (火) 07時18分
あ、やっぱり春さんもですか。だと思いました。
私もツイッターやる気ありません。そんな暇なし。
「即座に役に立つ」ま、大事じゃないとは言いませんが、
以前のとおり、私は『知恵の蓄積』こそ大切と思ってます。
もしかして「大笑い」に誤解なさったんですか?
一応釈明しますけど、馬鹿にして笑ったのではありませんよ。
縄が形を残して灰になるのは生活上の知識でしょうが、
『濃い塩水に漬けて、干してから燃』やすなんて、
そこまで普通しないでしょ、田舎・都会を問わず。
そこまでツッコんだ実験魂が偉すぎて、そのトリビアを
大笑いしながら感心してるわけです。
もしかして、この灰縄知識だって、今はここで止まっていて、
現段階では特には役に立たないけど、いつかその実験に続く人々が、
いずれ梅干のような大発明をするのかもしれませんしね。
(梅干製法の発見者、どれほど実験したのかホントにすごい!!)
すぐ役に、すぐ金に、なんていったら、私がせっせと覚えている
野草の知識なんて、役にも金にもなりませんよ。
春さんに教えてもらったハコベ塩の知識のほうが
よほど役に立ってます。ありがたや。
投稿: みの窓 | 2011年1月29日 (土) 17時06分
ああ、それは勘違いをいたしました。失礼しました。
投稿: 春 | 2011年2月 3日 (木) 07時30分