椿屋敷のお客様

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2011年1月20日 (木)

灰で縄をなう

Dvc00088 タイトルもどこの国の話だったかすらも忘れたんですが・・・・・・・子供のころに読んだ話。

「賢い娘がおりました。殿様だか王様だかの三つの無理難題をクリアーして、ご褒美をもらうんだったか、セクハラじみた求愛を退けるんだったか。」という、典型的な昔話のパターンなんですが、その三つの無理難題の中に「灰で縄をなえ」ってのがあったんですよ。

灰は触るだけで儚く崩れるでしょ。そんなもので縄をなえるはずがない。「どうするんだろ?この子」とわくわくしながらページを繰りましたね。

答えは「縄を燃やして灰にする。」

おおおおお~~!!

確かに、藁縄は燃やしてしまえばそのままの形で灰が残る。これを「灰でなった縄でございます。」と殿様だか王様だかに、崩さないようにそおーっと運んで献上すればいい。発想の転換が鮮やかで、子供心にうなりましたですよ。

技術ってのは、そういうものかもしれん。料理とか大工仕事とか、身近な仕事の中にも、そういう「えッ?そうやってこうなるの?」という垢抜けた知恵や技術はたくさんありますですよ。

それをたくさんストックして、垢抜けた仕事ができるようになりたいっす。まだまだぜんぜんできてないっすけど。

コメント

寒中お見舞い申し上げます。
語尾が偶然「なう」でしたので、一瞬ツイッター用語かと(笑)

へぇ~、主人公が娘のバージョンもあるんですか。
姥捨て山に捨てきれず、連れて帰ってきたばあさんに、
殿様の吹っ掛けた謎を解いてもらった、ていうお話に
この灰縄が出てきてました。
その時は『縄を濃い塩水に漬けて、干してから燃やせ』だったかな。
あまりに具体的かつ何の役にも立たないような知恵なので、
「誰がこんな無駄オモシロ実験したんだよ」と大笑いした子供時代。

ツイッターなるものに参加する暇はございませんです。

・・・・・・うーーーん「即座に役に立つ」ってそんなに大事なことですか?
田舎の生活では「すぐ役に立つ、すぐ金になる」ことってほとんどないんですけど。

あ、やっぱり春さんもですか。だと思いました。
私もツイッターやる気ありません。そんな暇なし。

「即座に役に立つ」ま、大事じゃないとは言いませんが、
以前のとおり、私は『知恵の蓄積』こそ大切と思ってます。
もしかして「大笑い」に誤解なさったんですか?
一応釈明しますけど、馬鹿にして笑ったのではありませんよ。
縄が形を残して灰になるのは生活上の知識でしょうが、
『濃い塩水に漬けて、干してから燃』やすなんて、
そこまで普通しないでしょ、田舎・都会を問わず。
そこまでツッコんだ実験魂が偉すぎて、そのトリビアを
大笑いしながら感心してるわけです。
もしかして、この灰縄知識だって、今はここで止まっていて、
現段階では特には役に立たないけど、いつかその実験に続く人々が、
いずれ梅干のような大発明をするのかもしれませんしね。
(梅干製法の発見者、どれほど実験したのかホントにすごい!!)

すぐ役に、すぐ金に、なんていったら、私がせっせと覚えている
野草の知識なんて、役にも金にもなりませんよ。
春さんに教えてもらったハコベ塩の知識のほうが
よほど役に立ってます。ありがたや。

ああ、それは勘違いをいたしました。失礼しました。

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