サトイモ
わたしが植えたわけではない。祖父母の代から耕している畑なので、残った種芋から毎年勝手に生えてくるのである。まっこちまっこちありがたかことよ。畑を手入れしだしてから、「地だがあることのごちありがたかことはなかねえ。」と思うことしきり。葬式仏教徒の浄土真宗であるが、初物を仏壇にお供えするようになった。やっぱりねえ・・・。自分の力じゃない何かの力が大きいもん。
サトイモは小学校の横の畑がよく作っていて、学校帰りに雨が降り出したときなど、よく大きな葉っぱを失敬して傘代わりに使った。絵なんかで河童や蛙がさしているあれである。直径50cmを超える大きさもあるので、傘としての使用は不可能ではないのだが、いかんせんくぼみに雨が溜まると重みで葉っぱが裏返り、ザバアと頭に雨水がひっくり返ったりした。
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