椿屋敷のお客様

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2005年9月16日 (金)

ヤス猫・ジョー

Nec_0004 ジョーはヤス猫である。鹿児島では茶トラ猫を「ヤス猫」という。昔、日置の家で母が「また隣のヤスが来た」とぶつぶついっていた。「ヤスって何?」「ヤスよ!サバをおっ獲っていった!」猫のことであった。

なぜ、茶トラを「ヤス」というのか?長年の謎であったが、磯の仙巌園に行ったとき謎が解けた。あそこには「猫神社」があるのである。「安(ヤス)」とは、島津家存亡のお家騒動のときに、身を呈してお家につくした猫の名前である。 Nec_0005 「そのお猫様の功績をたたえて、それ以降茶トラの猫をヤス猫というようになった。」そうな。・・・・・・・・・なんと、島津家がらみであったか!

どういうルートでお猫様のお名前が庶民にまで降りてきたのか、どれぐらい時間がかかったのか謎であるが、たいした浸透力である。侮りがたし島津家。

母の説では「ヤスは鳥を獲っとがうまか。」なのだが、ジョーも鳥獲りがたいへん上手である。常日頃ぼけーっとした猫だけに意外なのであるが。真夜中、台所で「ケーンケッケッケッケ!!!」とたいへんな騒ぎに飛び起きて駆けつけたところ、ジョーが小玉スイカ大の雉の子の首っ玉に齧りついていた。年末の大掃除にタンスの裏を掃き出すと、干からびた鼠とかモグラとか小鳥の羽とか嘴とか足が出てくる。全部きゃつの仕業である。「猫は狩りをできない人間に、狩の仕方を教えてやろうとして獲物を持って帰ってくるのである。決して叱ってはいけない。」のだそうだが・・・・・。ありがためいわく・・・・。

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コメント

こんばんは 仙巌園に猫神社ありますよね。茶トラのヤス猫は知りませんでした。春さんちの猫ちゃん達
空気も綺麗で自然あふれる環境で人間世界と野生のあいだを上手に生きているのですね。猫は一緒に暮らしてみないと猫の魅力は分からないと思う、視線が合うだけでお互いが分かる、意思の疎通が出来る気がします。
作家さんに猫好きが多いのも、猫の物語が多いのも、いつも身近にいて観察できるから?なんて!勝手におもうのです。

ううむ、やはりルルママさんもかなりの猫好きでありますな。そうなんですよ、きゃつら、身勝手に見えて、結構こちらのことを考えてくれとる、「一緒にいてくれてる」感じがするのです。しかし、うちの猫どもが上手にいきているかどうかは謎であります。

たんに名前だと思ってた!近所のヤスちゃん!そっか~深いなぁ~
篤姫物語読んだけど、確か犬は出てきたけど猫、いたかな・・
昔読んだ本の内容が思い出せない・・まっ、また楽しめるって事で・・
前向き前向き!!

そうなんすよ、昔読んだ本の内容思い出せないっす。実は猫神社の由来ももっと詳しく書いてあったんだけど、細かいところを忘れてしまったっす。情けないっす。

昔、実家に茶トラが3匹生まれて、父親の会社関係の人にばらまいた(押し付けた)ことが・・・
わが家の場合、恩を蚤で返してもらったようです(笑)
そういえば本名は○○なのに、ここ数年ウチのニャンズってヤス猫さんがなぜかいなかったりします。
好きな柄なんでありますが。

いかにも和猫らしいいい柄ですよね。これの尻尾の短いのがもっといたんですがね。最近見ないなあ・・・。

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