椿屋敷のお客様

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2005年12月 3日 (土)

椿「曙」

Nec_0036_1 椿「曙」(あけぼの)が咲きました。

またまた相撲取りみたいな名前ですが、「曙」の名前どおり、夜明け前の空の微妙で絶妙な淡いピンクのかわいらしい花です。

椿の品種改良がもっとも盛んで熱心だったのが江戸時代、相撲の様式が確立したのも江戸時代、名づけのセンスに共通するものがあるのもむべなるかな、であります。閉塞された日本列島という空間の中で、狭いけれど深く深く耕すような独自の文化を発展させた、特殊な時代。「その時代にもどりましょう」というのは全くのナンセンスですが、「全部切り捨ててしまいましょう」というのもナンセンスです。

お相撲がなくなるのは嫌ですが、えんえんと「兄弟確執、お家騒動」を見せられるのはごめんです。だから憎憎しいぐらいに強い悪党面をした、草原で裸馬に乗ってた横綱(でも、引退する行司に花束と金一封をそっと渡す男気ある横綱)や、長身でハンサム、ヨーグルトの国の(親孝行)大関みたいな、外国人力士さんが増えていくのはすごくいいことだと思います。でも、相撲を英語化したりしちゃだめ。あくまで独自の路線を貫いて、まわしと髷もあのままで。

と、相撲取りの曙も大きかったですが椿の「曙」も大輪です。一重の椀咲き、筒しべ、蕾はピンクのまんまるです。葉は楕円の中形、肉厚。樹形は立性で強いです。江戸時代の京都は伏見・桃山あたりが出生源?ここらに古木が散在するそうです。

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コメント

>憎憎しいぐらいに強い悪党面をした、草原で裸馬に乗ってた横綱
あの方を見ると、なぜかいつもフビライ・ハンを連想してしまうんですよ。
今場所の馬乳酒VSヨーグルト対決見てて、
日本の漢にももっとハングリー精神持って欲しいと思ったりしました。

おお、そうですねえ。いかにもフビライ・ハンですね――。とりあえず日本の男、コンビニや朝マックじゃなく、ちゃんとした朝ご飯を食べなはれ。まずはそこからじゃないですかね――。

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