椿屋敷のお客様

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2006年1月29日 (日)

のだめカンタービレ・14巻

Nec_0033_6 恥をしのんで申しますが、実は小学校2年生から高校2年生までピアノを習ってました。もちろん、な――んのモノにもなってません。あ、唯一甥っ子が遊びに来たときに「お馬の親子」や「ぞうさん」や「桃太郎」を弾いてあげられたからよかったのかにゃ。

モノにならなかった原因は今やはっきりわかります。「ハノン」や「平均律」みたいな基礎練習がだいっきらい!だったからです。とほほほほ・・・・・。何事もなァ、そういう基礎部分が大事なのよ。「ハノン」で10本の指が均一に早く動く訓練をしなければ(それも気の遠くなるような時間のかかる訓練)、リストやショパンの超絶技巧曲はとてもじゃねーけど弾きこなせません。いまだに根性なしですが、子供の頃に比べりゃ、そのことが骨身にしみてきたので、またゆっくりぼちぼちとピアノを弾き始めてみようかなあ。もう競争しなくていいんだし、楽しみのためだけに。大人になってからピアノを始める人が多いと聞きます。そうだよなあ。音楽は「おとのたのしみ」なのに、凡人は大人にならないと「ハノン」を楽しいと思えない。それを心から楽しいと思えて基礎練習を苦痛としない、それが「才能ある」ってことなんすかね。

あいかわらずぶっ飛ばしている「のだめカンタービレ・14巻」(二ノ宮知子著・講談社)です。あいかわらず、のだめは変人の変態ですがね。これがピアノの基礎練習だけはまじめにやってるんですよ。オクレール先生の指示にも素直に従ってるし(にもかかわらず肝心の試験のときにぶっ飛んで指示を忘れるところがのだめなんですがね)。平均律のメロディーを歌いながら練習するシーンなんか、ちょっといいなあ、と思わせるものがあります(のだめなのに)。

二ノ宮知子氏はこのマンガで「こ、こんなやつがクラッシックを・・・」という言語を絶した変態と変人ばかりを登場させてます。が、しかし二ノ宮氏の「ハズさねーなァ」というところは、実生活でいかに変態な音楽家達も「音楽に関しては実に真摯で愛があるのである」ということを必ず描いているところ。

主人公ののだめもしかりですが、おれ様千秋はもともとがまじめな努力家。ドイツの巨匠エロジジイ、シュトレーゼマンも若い頃の勉強は超人的だし、千秋のライバルフランスのおれ様ジャンも、「ブイブイいわすおれ様未来日記」をつけている松田も、みんな結局は「音楽が人生の最優先」な連中ばかり。特に今回は36歳油の乗り始めた「これから世界的にブイブイいわす予定の指揮者」松田のできは出色。千秋にかます「お前ほんとに36歳かよ!」というような子供じみたイヤがらせの数々、笑かす笑かす。こういう男でもやはり人生の一番は音楽で、逆玉の富豪のバカ娘が音楽の邪魔になると、とっさに音楽をとってしまう音バカっぷり。(それにしても、千秋、ジャン、松田と三人もおれ様指揮者を出しておいて、よくこの三者の性格かきわけができるよなあ。しかも三人とも笑える性格。すごいよ二ノ宮知子)

ピアノののだめ、オーボエの黒木くん、バソンのポールで組んだトリオ「ヤキトリオ」も爆笑。

のだめ、花の都パリでもあいかわらずの絶好調なのであります。

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コメント

ぴあの・・・3歳から15歳まで!習ってました。それなのに、バイエルが終わらなかったとは、我ながら別の意味ですごいと思います(^_^;)
我が家でも、一気に14巻まで揃えてしまいました。久々に、はまった漫画です。
でも、「音楽家ってこんなもんよね」とあっさり笑い飛ばしてしまう私たち、変人慣れしすぎ?

おお、麦の花さん。はまりますよね~このマンガ。音楽家ってこんなもの、って実はみんな思っていたところを突かれてしまいましたよね。ゲージュツカってやっぱ変だもん。

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