椿屋敷のお客様

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2006年1月 1日 (日)

カルバニア物語・10巻

Nec_0002_7 というわけで、お正月だし、風邪ひきだし、のんべんだらりとやっておる元旦なのであります。(モモとヤギと鶏は盆も正月もないので、散歩、運動、小屋掃除はいたしました。)

朝のモモ散歩のついでに近くのお宮さんに初詣に行って賽銭箱に¥100投入。今日出かけたのはそれだけ。あとは寝転がってマンガばかり読んでいました。

昨年末に大好きな「カルバニア物語・10巻」(TONO著・徳間書店)が出たので何回も読み返します。やっぱりいいなあ~♪

今回はカルバニア一の大貴族で、男女のエキューのパパ、カイル・タンタロット公爵大活躍の巻でした。特に第1話の「公爵の日」がすごくよかった!!なんで、こんなシンプルなのに感動的なお話を思いつけるかなあ?!すごいよなあ。

・・・・・カイル・タンタロット公爵は大貴族なのに、自分の誕生日には、毎年必ず下町のスラム街にまで出向いて、子供達にお菓子を配ります。「生誕のほどこし」という、『自分の存在の喜びを他者に分け与える』行事なのです。スラム街のすさんだ大人たちは、公爵を出し抜こうとして「ハゲ(公爵は若ハゲ)さらって金とる」とか「娘を妾に」とか「もらった菓子を小金に替えて」とかロクでもないことしか考えてません。親が飲んだくれのイサクは、そういう大人たちの策略が嫌で公爵に忠告しますが、お人よしそうな公爵は実はなかなかにしたたか。こっそり軍用犬満載の馬車を護衛につけているし、古物商に手を回して公爵家のお菓子は買取できないようにしてあるのです。「カッコいいなあ、大人になるなら公爵のようになりたい。」と思い始めたイサクは、今度は自分の誕生日にタンタロット公爵の大邸宅まで「生誕のほどこし」をしに行きます。浮浪児みたいな貧しい格好のイサクのほどこしは、あえなく門番に捨てられますが、何年も続けているうちに・・・・・

これが、すごくいいオチがついていて、短いんだけど感動したなあ。

そうなんだよ。「未来を思う力、作る力」ってのは「何でもないことをやってみること、続けてみること」から始まるんだよね。つくづくうなづかされたお話でしたよ。

この巻では公爵令嬢エキューが、雌猫のごとくいきなり発情して(気持ちはわかるぞ)、長年の求婚者ライアンと文字通りの恋人同士になったり(一悶着あったけど)、エキューパパの恋人の妊娠が発覚したり、エキューがとうとう女公爵になったり(一悶着も二悶着もあったけど)、盛りだくさんな内容で、すごくおもしろかったです。かわいい絵にシビアな内容。ほんと、お薦めのマンガなのだ。

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