椿「都鳥」
都鳥はユリカモメのことで、海に近い河口に住む、全身が真っ白い鳥です。和歌にもよく歌われています。
その鳥の名を持つ椿なので、花弁は真っ白。「何の穢れもない白」というやつです。ものすごく品がいいです。近寄りがたいほどです。いや、ほんとに。
椿屋敷を建てた17年前になくなったじいさんは白が大好きで、この都鳥が大好きだったそうです。エロジジイだったのですが、妙なところで清潔好き。明治男の不思議でしょうか?都鳥を束にして墓に持っていきました。
八重で蓮華咲き、筒~割しべ。中~大輪。花期は四月。葉は長楕円、中形、波曲、樹形は立性でやや弱い。1841年の「古今要覧稿」にすでに載っている、古い名花なのです。
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