椿屋敷のお客様

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2006年5月 8日 (月)

葛の葉

Nec_0004_13 鹿児島では、はや日中の最高気温が25℃を越える夏日になってきています。

雨は降るし日は照るし温度は高いしで、草がもう元気づく元気づく。ヤギさんや鶏さんが食べるところはともかく、人間が手を入れるべき畑のど真ん中も日々草が成長しているのを見て「とりあえず明日、明日は草取るぞ」と見なかったふりしたりなんかして・・・・・

でも、見なかったふりしても草は生えるのであります。

葛はいったん根付くとまさしく「葛地獄」とでもいいたくなるような一面の葛野になってしまいます。他の植物のすべてを覆い尽くし滅ぼし尽くす恐ろしい蔓草です。ほんとうに強い!

「いっそかくありたし」と思うほどです。

京都にいた頃「葛野」という地名があり、また阿倍清明の母が葛の葉という狐だったという伝承もあり、「なんだ、『花の都』つうてもちょっと市街をはずれりゃ荒れ野原だったとじゃなあ」と思った次第でした。葛とはそれほど荒れ野に生える植物です。

でも、その根は良質の葛でんぷんになり、蔓の繊維は籠や衣類に使われ、花も薬に(二日酔いに効くそうな)、全草は牛馬の飼料に、昔から使われてきました(また牛馬ヤギがこれを大好きなんだわ)。たいそう役に立つ植物ではあります。

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コメント

>2006年3月31日 (金)
>でも、女の子にとってクローバーとレンゲソウはそれ以上の意味のある草。
>子供の頃に首飾りや花冠を作った草だから。

うんうん、そうですよねぇ。普通そうですよねぇ。
・・・すまん。私はそれを、葛の葉でやったんだ;
蔓にくっついてる葉の太い根元から折り取って、3枚の葉っぱをちぎり捨て、
残った10cmほどの茎でクローバーと同じことをやると、王冠みたいになるんですよ。
また、互い違いに向きを変えて編むと巨大ムカデになったりして。
去年の夏、うちの子が通う保育園に「巨大ムカデ」を持っていったら
子供たちがキャーキャー大喜び。
先生たちは「うわ~、こんな植物みたこともありません」・・・寒;
・・・そうか、20数年前の埼玉県川口市は荒れ野原がまだ残っていたんだね。

漢方薬の世界では葛根湯をはじめ1、2を争う広用途らしいし、
三国志のヒーロー諸葛孔明の名前にも「葛」の字が入るくらいですから、
現代はともかく、その昔は拝まれるべき植物だったのかもしれません。
どうでもいい話ですが、どうしても飲み水程度の清潔な水が必要になったときは、
なるべく太い葛の蔓の、根元に近い部分をぶった切って、ヘチマ水の要領で
ビンやビニールなどを仕掛けておくと、1時間程度で相当量の水分が得られます。
ヘチマもそうですが、とにかく蔓植物というのは何十メートルという蔓の隅々まで
水分を送るのですから、必然的に水の吸い上げ能力もすごいわけです。
すべての蔓植物の水分が飲めるわけではありませんが、葛はOKです。

さすが、用途がいろいろあるだけに、いっぱい書くネタがあるな(←ムダも多い)

ほほ―――う!すばらしい!水汲みポンプまでやってくれるですか。埼玉県川口市、今はかなりの都会でいらっしゃるのでしょうが、わずか20年前に葛野があったんですねーー。みの窓さんこの調子でじゃんじゃかネタ書いてってください。

あはははは~、こんなネタでもいいんでしょうか(恥
誰か参考にするんだろうかこんな話。
自給自足とサバイバルを勘違いしてるっぽいです、自分。

あ、そうそう。葛から水をとる場合の補足です。
根元といっても1メートルくらいは残してください。でないと容器が仕掛けられません。
蔓はなるべく太いものを選んでください。
葛は多年草で、何年も経ったものには、蔓が木の幹のように太く硬いものもあります。

ただ、申し訳ないんですが、どれだけたまるかの詳細は不明です。
昔はお遊びでビニール袋にためたんで、時間も量も正確な記憶がなく(←やったのか;)
今のうちの近所は住宅地でして、実験したくても葛がないんですよ。
ハンパな情報でごめんなさい。
ちなみに某番組では、時間は不明ですが水の量は100cc以上、純度は236ppmでした。

いやああ、いつなんどきサバイバルせなならんかわからんですよ―――。「関西は地震ない」というとったのにあれでしょう?たまげましたよ。いざというときに水がないと困りますもん。そうですかご近所はこの20年で住宅地になったんですね。

子供時代の実家近辺のことです。
今は結婚して埼玉県内の他市に引っ越しました。

当時は土手は草ぼうぼう、川沿いには田んぼがどばーっと広がり、
学校の裏庭で木登りして遊び、ビワや姫りんごを失敬したものでした。
今では土手がサイクリングロードとして舗装されてしまい、
元田んぼには建売住宅がどばーっと並び、
学校の裏庭は区画整理に引っかかって、木々はすべて切り倒されてしまいました。
もう実家に里帰りしても、スズメノテッポウの笛ひとつ作れる場所はありません。
つくづく、思うんですよ。
今の、特に都市部の子供たちって退屈で仕方がないんだろうなって。
ゲームか塾でもなけりゃ、暇で暇でしょうがないんだろうなって。
私はこれから自分の子供たちに、何を伝えてやれるのでしょう。

春さんは家の100m以内の話といいながら、自然や動物たちに囲まれて、
本当に毎日毎日わくわくするような出来事ばかりですよね。
まさに退屈しらずの日々でいらっしゃることでしょう。
人間らしさとは、幸福とは、何なのか。
春さんのブログからは、教えられること、考えさせられることばかりです。
(お世辞じゃないですよ)

おかげさまで退屈はしませんです。(涙アンド笑)。ありがとうございます。あの偏執的にまで舗装に執着する施策って一体なんなんでしょうね?

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