椿屋敷のお客様

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2006年8月24日 (木)

糸瓜

Nec_0021_21「鹿児島ではヘチマを糸瓜といって、汁の実にしたり、味噌炒めにしたりして食べる」 というと、余所の土地の人たちは「えー――?なんであんなものを?筋があるでしょ?固くない?」などとおっしゃいます。

どうやらヘチマたわしの印象が強くて、「あのスジスジを煮込んで固いのを噛み切る歯の丈夫な鹿児島人」というのを想像するらしいです。

違います。

若い糸瓜の実を煮たり炒めたりすると、ふわふわドロドロに柔らかくなるのです。なんともいえないまとわりつくような柔らかさと青い瓜の香りで、他にこんな食感のものの例えがみつかりません。「歯の弱い年寄りほどこれが好き」と言えば、その柔らかさはわかっていただけますでしょう。

苦瓜は沖縄のゴーヤーとの兼ね合いで全国的に有名になりましたが、糸瓜はまだ郷土食です。ヘチマそのものはほぼ全国的に植えられているはずなので「食べれば良かて」とも思いますが。どうなんだろ?鹿児島の暑い夏と日差しとヘチマ棚、麦入り味噌、これがあって初めておいしいと感じているのかもしれません。

なんでもその土地で食べるのが一番おいしいもんです。

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コメント

へちまの味噌炒め・・・大好物です。
おいしいですよね~。

ねー――!おいしいですよね―――!食べないなんてもったいないですよ。余所の土地の人たち。

うんうん、糸瓜の味噌汁食べたーい!

ヘチマの味噌汁。おいしいよ~。とろとろとろとろとろけたヘチマにうす揚げをちょっといれて、小ネギを散らして食べました。

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