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2006年11月26日 (日)

真弓

Nec_0036_16 マユミの実です。

昔から弓の素材となる木でした。

どういうわけか小さいころから「弓の名手」の話が大好きで。

西洋ならロビン・フッド。わが国なら源為朝。

ロビン・フッド伝説は中国の「水滸伝」や「西遊記」みたいなもので、いろいろ異本・外伝があるのですが、わたくしが一番好きなのは19世紀のロマン派作家ハワード・パイルがまとめたものを名翻訳家中野好夫が訳したものです。なにせロマン派作家なのでとてもロマンティック。特にロビンとマリアンの恋がため息が出るほど素敵。森の中に迷い込んだマリアンが、発情した雄ジカの角に引っ掛けられたとき、指一本の狂いもなく放たれるロビンの矢。チビのジョン、ウィル・スタトリー、タック坊主、赤服ウィル・・・・・・いずれ劣らぬ荒くれ男たちと殴りこむ王家主催の弓術大会。獅子王リチャードと優雅なる王妃エレノア。もう~すべてがかっこよかったなあ。

対して源為朝は院政末期の英雄。「保元物語」に出てきます。これを元に滝沢馬琴が「椿説弓張月」を書きました。

身の丈2mの偉丈夫で、あまりの乱暴ものなので13のときに父の為義に九州に流されます。そこでまた大暴れ。勝手に九州の土豪を従えて「鎮西八郎為朝」を名乗ります。「保元物語」の出番は少ないですが、たいへんたいへんかっこいいです。

実は為朝は南薩摩の阿多の土豪に見込まれて入り婿になっています。鹿児島ととても縁の深い人なのです。串木野にも彼を祀る神社があります。

900年の昔、英雄為朝がこの薩摩の地を駆け巡って大暴れしていた・・・・・・。そのことを思うとワクワクするのです。ほんの半世紀前は誰もが知っていた弓の英雄為朝は、今マイナーになってます。なんとか復活せんかなあ。

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コメント

うちのお宮の祭は鎮西八郎が奉納したものです。
高校の歌にも
ちーんぜいはーちろうたーめともがー♪
という歌詞があります。
南条さんの小説「鎮西八郎為朝」も好きです。
その影響か学生時代に弓(アーチェリーですが)をやっていました。

えええええつ?福岡Tさんアーチェリーをやってらしたんですか。かっこいい~~!!福岡にも鎮西八郎の足跡が(笑)。九州中を駆け回っておったのだなあ。

実家のある北九州門司区に「鎮西橋」という場所があったのを思い出しました。
鎮西八郎と関係があるのかは謎です。

ふうううむ。どうなんでしょう?どうも九州北部には「鎮西」の名が多く残されていそうですね。

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