椿屋敷のお客様

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2007年2月19日 (月)

梅の香

Nec_0043_12 この間一輪咲いたかと思っていたら、すでに梅は満開です。早いところではもう散り始めています。

今時分、ちょっと田舎だとそこらじゅうに紅梅や白梅が直立したり枝垂れたりしながら咲いています。色がついていなかった冬に、春の訪れ。それにしても今年は暖かいなあ。

梅の花はいい香で、寒さが少し緩んだ空気の中に漂ってきます。かすかで優しい香だよなあ。どちらかといえばこの香だけでも桜より梅のほうに軍配を上げたくなりますです。

好きな井上靖の小説「額田女王」の中で、額田女王が初めて大海人皇子と夜を共にするとき、梅の花が満開という設定でした。「梅林を見せてやる」といって、ほとんど拉致同然に馬に乗せられて連れて行かれるんだよな。

「井上靖って、どうしてこんな女心を鷲掴みにする話を思いつくの!!」と叫びたくなるような夜の描写で。大海人皇子も中大兄皇子も溜息がでるほどカッコよかったです。「こういう皇子二人に愛される女の話を書こう」と思いつくところが、すでに尋常な日本男子のおじさんじゃないと思います。

今、NHKの大河ドラマで「風林火山」をやってますが、どうせやるなら「額田女王」をやって欲しかった。山本勘助よりこっちだと思うけどな。

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コメント

「額田女王」、高校の頃に民放でドラマ化されたことがあって、
岩下志麻が額田女王、松平健が大海人皇子だったので、当時の国語の先生が「絶対ミスキャストだぁ~」と嘆いていたのを思い出しました。
大河ドラマで奈良時代もやって欲しい!と切に思いますです。

たしか、近藤正臣が中大兄皇子だったような記憶があります。自分の妄想の中の皇子たちが壊れそうで、絶対見るまい!とみませんでした。大河ドラマ、いいかげん戦国と明治維新はやめて欲しいなあ。といってもまったく見てないんだけれど。

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