椿屋敷のお客様

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2007年2月 9日 (金)

ナショナルジオグラフィック〈日本版〉

Nec_0022_27  「いかにも」と思われそうですが「ナショナルジオグラフィック」(日経ナショナルジオグラフィック社刊行)の日本版が創刊されて以来ずっととっています。

日経は腐った会社なので金を出すのはたいへん業腹なのですが、「ナショナルジオグラフィック」と「サイエンス」を出しているので、「しょがねえなあ」と思いながら毎年4月にまとめ払いしています。なぜだ。他の新聞社や出版社はなんでこんな確実に部数を稼げそうな雑誌の版権が取れなかったんだ?

なにせ「全世界で一番売れている雑誌」。ご存知の方も実際ご自分でとってらっしゃる方も多いと思いますが、一から十まで「写真・写真・写真」の雑誌です。それも世界でもトップレベルの。しかも辺境とか紛争地域とか「まーず一般人では行けませんなあ」という場所の写真がふんだんに。

アメリカが力を持ち始めた前世紀初めに創刊されて以来、世界中のありとあらゆるところに特派員とカメラマンを送り続けて撮り続けた記録と写真を持っているから、その百年分の記録も参照しながら、「いったいどうしてこうなったのか?」をヴィジュアルで見せてくれる。人間てのは(ちゅうかわたくしは)たいへんヴィジュアルに弱いので、写真で「こうだ」といわれると「ふーん、そうなのか!」などと簡単に納得してしまいます。我ながらまったくもっていい「お客さん」です。

学術的な文章を読む根性はない人間に、ふんだんな写真でもっともらしいことをわかりやすく書いてくれているナショナルジオグラフィック。「自分はこれを読んでいることでさもしいインテリ意識を満足させているんじゃないか」というジレンマに陥ったりするのですが、どうにもとるのを止めることができません。

・・・・・・・とまあ、考えてもしょうがないことをうじうじ悩むより、「うわああ、きれいな写真だなあ!」と素直に楽しもうかい。いや、ほんとうに写真がすばらしいのです!

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