もやしもん
うちのトイレはもちろん小学校のトイレも汲み取りで、低学年のトイレは6つトイレ口があって、そこから下の汚物だめが見えました。ときどき誰かの腸に住んでいたであろうでかいサナダムシが汚物だめの人糞や尿やちり紙の中でのたうちまわっていました。マジです。明治のハナシや中国や東南アジアのハナシではありません。わたくしの小学校時代の話です。
トイレの出口にはクレゾールを張った洗面器と簡易水道があって、「クレゾールで手を消毒しなさい」と張り紙がしてありました。幼心に「それでほんとに効果があるのかよ?」と思いました。
1クラス15人で、毎年ギョウチュウ検査やサナダムシ検査に誰かが引っかかってチョコレート色の薬を飲まされてました。
でも、一人として花粉症やアトピーなんかのアレルギーがいなかったな。ほんとだよ。
「もやしもん」(既刊4巻・石川雅之著・講談社)を読むと、いまやわずかン10年前の一応日本の片隅だったわが少女時代を思い出します。まあ「フケツ」も「汚い」もいいことじゃないけどさ、今主流となりつつある「過度の除菌ブーム」だって果たして意味はあるのかね?と常々思っていたところに忽然と現れた農大マンガ。
「菌が見える体質」主人公沢木の影が薄くったっていいじゃない。なんといっても謎の知識と謎の人脈と謎の過去を持つ樹教授ですよ、樹教授。樹教授の提唱する「モネラ界(微生物の世界のことらしい)の住人によるテラフォーミング(地球改造)の野望」に、「じゃっど!じゃっど!」と大いに共感いたしますですよ。はい。
酒飲みにはたいへんうれしい日本酒やその他の酒の薀蓄も満載。
おすすめでございます。
春さんもご存知なんでしょうけど、サナダムシを飼うと、花粉症やアトピーといったアレルギーがなくなるらしいですね。ということは、きたない環境に住めば、アレルギーもなくなるって事かしら。そういえば、ぼくはここ10年以上、キンバエを見てないです。キンバエはどこに行ったんでしょうね。キンバエも棲めない環境って、アレルギーに悪そうだなぁ。
http://www.hitachi-hitec.com/about/library/sapiens/016/pre1.html
投稿: スプーン | 2007年4月27日 (金) 23時41分
そうなんですってね。腹に寄生虫を飼えばアレルギーにはならないそうで・・・・・。ほどほどって難しいなあ。キンバエはうちの鶏のウンコ(失礼)によくきております。でも市街地ではみかけないようですね。
投稿: 春 | 2007年4月28日 (土) 05時05分
世間で除菌やら抗菌やらをやり過ぎて、常在菌や善玉菌までいなくなってそうで心配で・・・
小学校時代に貰ったギョウチュウチョコは結構うまかったです。ウチの田舎も中学まで汲み取りの地域でした。
投稿: しまねこ | 2007年4月28日 (土) 08時37分
だよねーー。うちなんかいまだに汲み取りですもん。不自由ないし畑に肥やし撒けるからかえってありがたいです。
除菌のしすぎは常在菌や善玉菌を滅ぼしますです。前にも書きましたが養鶏場の鳥インフルエンザはまさしくそれによる流行なのです。
投稿: 春 | 2007年4月29日 (日) 05時04分
アレルギーにならない体質を作るのは1才までに、動物と触れ合う事が重要という話しがあります。
無菌に近い状態の都会暮らしだと、菌による耐性が付かないという事らしいです。
菌も悪い物ばかりでは在りません。しかし、無菌状態で飼育された人間は、悪くない菌でも過剰反応を起こすというのです。
それを踏まえると、便所で手を洗わない私は、菌耐性が強いはずです。
投稿: 川内勝 | 2009年11月 4日 (水) 19時37分