ジャガイモの花
おフランスはマリーアントワネットの時代、この花がもてはやされたといいますね。ジャガイモは新大陸から入ってきた植物、やっとその時代に広まって一般的になってきたということでしょうかね。確かにかわいい花ですがハデじゃないけどな~。これをあのロココのデコラティヴなお帽子なんかに飾ってたかと思うとなんとなく滑稽。
マリーアントワネットは例のベルサイユ宮殿の中に、プチ・トリアノンという田舎風建物を作ってそこでヤギやら羊を飼って擬似田舎生活を楽しんだとか。先取りしてますね~。今の都会人の贅沢を。「シンメトリー」に徹底的にこだわる人工的の粋を極めたベルサイユ宮殿の中で、牧歌的な擬似風景を作って心の安らぎとして寂しさを紛らわすオーストリイ産まれの女王。でも実はその牧歌的風景のほうがはるかに人工的で手間も銭もかかってる贅沢だったりして「フランス国庫を傾けた女王」としてギロチンにかけられたのはご存知の通り。
でもねえ、所詮アントワネットの贅沢なんて知れていて、おフランスの国庫を傾けたのは先代、先々代のルイ達がやった征服戦争なんだけどね。この世で一番金がかかって何も生産しないのが戦争。だから戦争は大嫌い。まだロココ帽子にジャガイモの花を飾る女の愚かさのほうがよほどマシ。
派手な物を好む人って、ある日突然に質素な物に惹かれたりするんですよね。
多分、派手な物と地味なものが2極的だから、派手に飽きたら地味を、地味に飽きたら派手を・・・
といった感じで人生を楽しんでいたのでしょう。
ロックシンガーがバラードを歌うがごとく!
投稿: Maat | 2007年6月 1日 (金) 08時47分
派手も地味もどちらも楽しむことができたほうが得ですよね~。
もっとも「地味」と見えるものが見る人が見たらド派手だったりすることがあるから油断なりません。
投稿: 春 | 2007年6月 2日 (土) 06時53分