椿屋敷のお客様

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2007年6月16日 (土)

中間宿主

Nec_0023 「夏の災厄」という篠田節子氏の小説があります。

テーマは「日本脳炎」。撲滅されたはずの伝染病がパワーアップして首都圏の衛星都市に大流行するというお話。あらすじに書くとこれだけだけれど、篠田氏の筆にかかるとそらもう怖かった。

この新型日本脳炎の前兆はなんと「奇形のカタツムリ」。しけたラブホテルの裏のゴミ捨て場に変なカタツムリが大発生する。「つのだせ、やりだせ、めだまだせ」のカタツムリのあの飛び出す神経器官が異常に膨張してぽろぽろ取れる。しかも夜目にもあらたかなぎらぎらの蛍光を帯びて。それがラブホテルの玄関そこら一面に散らばっているのですよ。ねーーーー!!不気味でしょ~?

結局、カタツムリは日本脳炎ウィルスの中間宿主で、ウィルスが徹底的に神経系を侵すためにそういう奇形がおこるんだけれど、中間宿主から蚊へ、そしてなすすべもなく人間へと感染は広がっていくのです。人間の体内に入ってもウィルスは容赦なく神経系を侵すので、脳が攻撃されるわけ。感染した人間の死亡率は100%。40度を越す高熱で脳の蛋白質は溶け、意識不明になってうわごと言い続けたままあっという間に死んでしまうのです。ひーーーーッ!怖いよおお!!読みながら叫び声をあげましたです。

これ、だんだん絵空事じゃなくなって来てますね。麻疹が20歳前後にはやってます。「ハシカ」だよ!「ハシカ」。何のために幼児にワクチン接種したのかわかんなくなってるじゃん。わたくしの世代以上ははハシカと水疱瘡とオタフク風邪は当然のように小学校に上がる前までに済ませている世代。ちなみにわたくし水疱瘡だけは20歳のときに罹りました。40度近く熱が出て体中に発疹が出ました。死ぬかと思いました。特に男の人なんか大人になってからこの種の病気にかかるとたいへんだよ~。

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