椿屋敷のお客様

« 雨柳堂夢咄 | メイン | わすれがたみ »

2008年1月 6日 (日)

動物のお医者さん

16 獣医マンガ(そんな分野あるのか?)の永遠の金字塔、「動物のお医者さん」(全12巻・佐々木倫子著・白泉社)です。1巻初版が1989年。これに関しちゃ、もう~~はまったはまった。「花とゆめ」連載だったのですが、雑誌連載のときに10回ぐらい読み返し、コミックスになったら即買いでその日のうちに5回は読み返し、それから延々20年近く、何百回と読み返しています。

何がそこまでわたくしの心をつかんだかというとですね、なんといっても佐々木氏のなんともいえないのんびりとしたスケールのでかさと、なおかつシビアでクールなテンポですわ。わたくし日本の南端に住んでおりますので北海道の方とご縁がないのですが「北海道女ってこんななのかにゃ?」などと想像してしまったことですよ。

「スケールがでかい」といっても、「地球が宇宙が」というでかさではなく、たとえば漆原教授のような破天荒な破壊神教授が北大にいたりする懐の深さとでもいいましょうや。

だいたい主人公のハムテルとチョビのコンビからして「こののんびりさはいったいどこから?」というぐらい呑気なテンポだし。ネズミ嫌いのハムテルの友人二階堂にしたってネズミに触られると気絶するぐらい嫌いなくせになぜ獣医学部に?という呑気さ。変な院生の菱沼なんかこののんびり軍団の中でもさらに「ローテンポ」ってのが性格になってるし。菱沼のローテンポなんかちょっと想像を絶しますよ。低血圧低体温(体温計に温度がでない)で低空飛行でも実は丈夫で何を食べても食中毒にならないのだそうな。

これだけのんびりしていながら視線はシビアでクール。そのギャップでなんともいえない笑いが腹の底からこみ上げてくるのです。おもしろいぞ~~!!佐々木ワールドはいっぺんはまると本当に癖になります。

このマンガの大ヒットでシベリアンハスキーが人気犬種になり、北大の獣医学部の競争率が上がったのは有名な話。まだ読んでない方20年前の作品とは思えないクオリティの高さなのでぜひお勧め。読んだ方も今こそもう一度読み返しましょう。のんびりしますよ~~。肩の力が抜けて楽~~になります。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190372/10968638

動物のお医者さんを参照しているブログ:

コメント

春さん、こんばんわヾ(@⌒ー⌒@)ノ
私も『動物のお医者さん』大好きです♪
昔、頼まれもしないのに作った「動物のお医者さんクイズ」を今度お送りします。
誰か(?)に住所を聞いて、ムリヤリにでも送りたいと思います。
どこかに原稿があるはず‥。コピーして‥。
風邪が治ったら探します。
ぜぇぜぇ(-_-;)

菊ちゃん、こんばんは。
えーーーー?風邪ですか!どうぞご養生なさってください。んで、みたいです「動物のお医者さん」クイズ。

コメントを投稿